KIVOでの学びとわたしのマインド。


【KIVOに入った理由】

 私がKIVOに入った理由は、国際協力に興味があったからです。特にKIVOは現地で直接支援することに注力しており、魅了されました。さらに、学生生活で勉強以外に、自分が熱中できるもの、真摯に取り組めるものを探しており、KIVOの先輩方の活動に対する熱量にも惹かれて入団を決めました。


【活動に対する思い】

1,学び

 私は上記に述べたように、国際協力に興味がありました。それには漠然とした憧れも含まれていました。世界をフィールドに社会貢献をしている人々をかっこいいと思っていたからです。たしかに、KIVOに入って、他の団体やNPOの人と関わる中で、国際協力に対する熱い思いや先見的な考えに心を動かされたり、感化されたりしました。私も仲間と一緒にネパールの子供達のためにできることをしたいと思いが強くなりました。しかし同時に、現地に赴いた際、自分の力の小ささにも気がつきました。ましてや学生という身で、私に何ができるのだろう、存在意義はあるのだろうか、と考えることもありました。けれども、ネパール人、子どもたちと交流するうちに、自分たちが対等な立場にあることに気づかされました。頭の中ではわかっていたけれども、やはり支援する側として、その構図に捉われていたのかもしれません。私たちが学ぶことも多くあったり、異文化の交流だったりと、支援の前提には対等な交流、信頼があることを学びました。信頼なしに支援はできませんし、交流なしに信頼は築けません。私たちのモットーである、[国際交流を軸とした国際協力]を強く実感しました。そして、その時、年の近い学生だからこそ、交流を楽しめたら、彼らの学習意欲を向上させたりすることができるのではないかと思い始めました。

2,マインド

 KIVOという団体は、これまで、現地での交流、直接的な支援を軸に活動してきました。これはこれからも大切にしていきたいモットーです。私は、この交流を、ネパールの子供達と日本の大学生の相互の異文化理解の場であると考えています。私たちが行っているのは物資支援ですが、私にとって支援とは、彼らと出会える機会をくれた手段でした。もちろん、彼らのために最大限の支援をするために日々活動をしています。しかし、もし私が国際協力に興味がなく、KIVOに入っていなかったら、おそらく一生出会うことのなかった人々だと思います。彼らも、KIVOの活動がなかったら学校にいながらにして、多くの日本人と触れ合う機会はなかったと思います。その子どもたちが、私たちを通して日本に興味を持ってくれたり、世界に興味を持ってくれたりしたら、大人になって世界を繋ぐ人になってくれるかもしれません。大袈裟かもしれませんが、私たちの出会いは、子どもたちにとっても私たちにとっても、未来に影響する可能性があると思っています。つまり、私たちは現地で支援をすることで、学ぶ環境を整え、教育の質を向上させるとともに、未来の可能性を創り出しに行っていると言えます。だからこそ、私は、交流の重要性、彼らへの敬意を大切にするようになりました。抽象的ではありますが、これが私の活動のマインドです。

3,支援

 対等な交流という話は散々してきましたが、ネパールの学習環境が日本と同じかというと、それは別問題です。今でこそ学校はきれいな校舎に建て替えられましたが、中身が充実しているとはいえません。本、理科実験道具、数学道具などの学習に直接関係あるものから、扇風機や本棚など、快適な学習をするためのものなども不足しています。私たちは7校支援していますが、一校一校にニーズを聞き、それぞれに合う形で支援を行っています。これからも、相手の声をきちんと聞き、汲み取り、押しつけや自己満足ではない支援をしていきたいです。また、ネパールの学校は、入学率こそ上がっていますが、退学率が非常に高いことが課題です。学校で学びたいと子供たちが思ってくれるように、学習の楽しさを伝えたり、興味のきっかけをつくったりして、今よりも多くの子供達が学校に通い続けられるようにしたいです。

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