私たち、京都大学エスノ3ジョウは、「大学生×地域」を合い言葉に活動しています。
地方の各地域で課題となっている大きなものの一つに「担い手」の問題があります。若年層 の流出が激しい地方は高齢化率が高く、地域再 生に向けた取り組みの灯火があるにも関わらず燃え切らないことがあります。 例えば、私たちの活動地域の一つである兵庫県洲本市は淡路島に位置するのですが、島内に大学がないために大学進学を考える学生は必ず 高校卒業後に島を出ることになり、それにより 洲本市の高齢化率は全国平均を大きく上回って います。 そのような状況の中で、洲本の活性化を取り 組む地元住民の任意団体はいくつも存在します が、「担い手自身の高齢化」によって取り組み が後退しているものもあります。
一方で、大学は「就職予備校化」している と言える状況です。つまり、多くの大学生 は何かやりたいことを持って大学に入学す るものの、機会に恵まれず意欲とエネルギーを持て余し、結局は就活のための活動 に従事せざるを得ないということです。 実際に、京都大学でも、「意欲はあるもののそれを発揮する場がない大学生」は多く存在します。大学生は学生ならではの柔軟な 考え方を持つ上に、地域に対して外部の視 点をもたらすことができるにもかかわらず です。
私たちS3(エスノ3ジョウ)は、意欲を持て余す大学生が地域の中に入っていき、大 学生と地域の両者が手を取り合うことで、今までにない地域の未来づくり、新しい地域創生のあり方を提案していくことができると考 えております。