どんな性に生まれても、狭められない選択肢を。

【復習】ジェンダー単元

◎講義の内容

 前半では、パンデミックによりジェンダー格差が見えるようになったことなどの変化と、コロナの影響を受けたオリンピック選手のエピソードの紹介があった。コロナで顕著になった「SHE-Cession」は、コロナの状況でなくとも妊娠・子育てが不利に働くことを顕在化してくれたものでもある。気づかないところにどう気付くか。講師の松田美幸さんからの問いかけがあった。

 チーム予習の発表を挟んでの後半のプレゼンでは平等と公平、政治、パンデミックとジェンダー、ジェンダー不平等などについてのお話があった。一部を抜粋し、以下へ記す。

◯Equality(平等)とEquity(公平)
 この似ている2単語は、実は異なる意味合いを持つ。「公平」とは、もともとあった違いを超えられる仕組みを作れることで、選択肢がある(選べる)という点で「平等」と異なる。本人の意思や努力とは関係ないところでついている差を是正するためには公平な環境が必要だ。ポジティブアクションなど方法は様々である。

◯世界と日本のジェンダー
 どの国も「政治分野」のジェンダー指標が低い。その中でも日本は群を抜いて低い。日本が前年比で点数は増加しているのにもかかわらず順位が低下しているのは、他の国のジェンダーへの取り組みも成長しているからである。日本では家事や育児など女性の無償労働時間や不可は男性に比べ4.76倍高い。男性の育児不参加は依然として続いている現状がある。

◯ジェンダー不平等
 ジェンダーは個人、企業、政治、社会全体での問題であるにもかかわらず、不平等の解消が進まないのはなぜか。「#みんなの生理」の例から、ジェンダー不平等解消の壁には当事者以外が気づいていない・理解していないという問題が横たわっていることを学んだ。

◎講義やリフレクションを受けて

 機会の平等か結果の平等か。ジェンダーについて考えるときにいつも頭に浮かんでいた疑問である。美幸先生の

どれだけ「公平」な機会が作れるかの先に「平等」がある。

という言葉により、「結果は平等、過程は公平」という気づきを得た。ジェンダーというのは、人間として生まれてきた以上誰もが関わりを持つものである。古代から、ジェンダーについては人間が様々な議論をしてきた。常に人間のそばにあり続けたからこそ、ジェンダーに関するバイアスは見えにくく、気づきにくくなっている時がある、と今回の講義を聞いて感じた。

 例え、どんな性に生まれても。生まれながらの、自分ではコントロールできない要因によって選択肢が狭められない仕組みが必要だ。まだ正解がないからこそ、私たち、未来を担う世代が考え続けていかない問題である。私は将来ジェンダーに関する仕組みを作ったり、ジェンダーにまつわる課題を解決する職業に就く予定はない。それでも、自らがジェンダーによる選択肢の狭まり、違和感を感じたときに、声をあげたい。今まで見えていなかったことに気づいたら、そこに目を向けられる人になろうと、希望を美幸先生に頂いた半日であった。



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