【経済単元復習】足元を見つめる

【復習】経済単元

連投申し訳ないです!振り返り投稿です!

◎講義の内容

 この津屋崎は、私にとって大きな気づきがありました。日ごとに振り帰って気づきを書いていきたいと思います。

【1日目】
 まずは津屋崎に到着して感じたのが、「なんて実家に近いんだろう!」ということでした。海がすぐ近くにあり、大きなお店もバスもたいしてなく、ポツポツと家が連なる静かな雰囲気……。会場の旅館もゆったりとした空気が流れていて、その瞬間すっと肩の力が抜けたのを覚えています。そこで初めて、今までの場が私にとっては緊張の場だったんだなということを実感しました。畳に座り、輪になって話すあの場は驚くほど自然体に近い気持ちでいれたのを不思議に思いました。
 1日目はまず班の発表と山口さんのお話がメインとしてありました。発表はダイアローグを10分程度で再現するものでしたが、人同士だけでなくAIとの対話などもあって非常に興味深かったです。その中で改めて対話とは何かということをお話いただいて、事前課題としても考えていたところでもありましたが、また違った視点で対話について考えることができました。議論との方向性の違いなど、改めて対話を形作る要素は何かということを深められました。
 1日目の最後は、温泉とバーベキューでした。波の音に包まれながらたくさんのお話をして、よりメンバーと仲を深められて嬉しかったです。

【2日目】
 朝一番の海辺での瞑想がとても印象に残っています。波のさざめきと午前中の明るい日に照らされて、何も考えないという心地よさを実感できました。
 その後は、1日目よりもより経済に近い対話をたくさん行いました。まずは山口さんの実践のお話がありましたが、津屋崎での町の経験がどれも身に覚えのあるものばかりで、自分の経験と照らし合わせながら様々なことを考えました。利益と安さを度外視しても町の中で簡潔する営みを聞いて、私自身も地元では父の友人の営む肉屋さんや知り合いの大工、顔なじみの寿司屋さんや縁のある通信会社の人など、顔の見える人々の間で過ごしていたのだなと改めて感じました。その上で、今日見た海も町も、経済価値で見ると全く価値はないという言葉が深く心に刺さりました。確かに経済という視点で見ればどれも高い価値のつくものではないかもしれないけど、その視点では抜け落ちてしまっているものがたくさんあるのだなと実感的に感じました。しかしもちろん、全てが全て利益度外視の価値だけで生きていけるかというとそうではないと思います。どちらかに傾かないように、どちらの価値も尊重しながらバランスをとっていく態度が必要なのかもしれないと思いました。とても難しいことですが、せめてその視点だけは失わずにいたいと感じました。
 メンバー同士で食べた最後の昼食も記憶に鮮明に残っています。実際に津屋崎で活動をされている大学生の方と一緒にご飯にいきましたが、行く先々で地元の方と交流されている様子を見て、津屋崎の素敵な雰囲気の片鱗を実感することができました。町がただ人が住んでいる集まりではなく、生きているなと感じました。個人的にまた行きたいと思うような、素敵な2日間でした。

◎講義やリフレクションを受けて

 今回の津屋崎の回は、今までの中で最も自分らしくあれたように思いました。なぜなのか、ということを津屋崎にいる間にたくさん考えましたが、やはり実家に近かったということが一番大きかったように思います。同じように何もない海辺のあの町では、私は何者かであることを目指す背伸びした個人ではなく、ただただ小学校近くに住む一家の長女であればよかったというのが、思いのほか自分の中で重要な要素だったのかもしれません。良く見られたいとか、良いことを言わなければならないという緊張が抜けて、自然と気になったから質問してみる、こんなことを考えたから言ってみる、ということができたように思います。2日目の一番最後、日が沈み暗い中でポツポツと2日間の感想を語ったあの場が私はずっと忘れられません。お互いの顔も見えない暗さの中では、ただ自分が感じたことを素直に話すことができました。
 このようなことを考えたのをきっかけに、私の中で大きな問いが生まれました。それは「対話の場はどのようにして生まれるのだろう」ということです。今回のこの場が私にとって話しやすかったのは、ただ自分の原体験に近かったからという個人的なもので、全員に言える普遍的なものではないと思います。しかし他の人にも共感してもらえる部分があるとするならば、では何のおかげで話しやすかったのだろうということが疑問として残りました。海が近いのが良かったのか、木造の場が良かったのか、床に座ってたのが良かったのか、誰かの言葉が良かったのか。一体何が気持ちの良い対話の場を生むキーポイントなのだろうか、ということを津屋崎以降ずっと自分の中で考えています。まだまだ答えは出ていませんが、これからも考えていきたい大きな問いを見つけることができた2日間になりました。

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