すべての文化が共存できる静岡
すべての人が多様な文化を尊重しあえる静岡県にすることが私たちの目指す未来です
静岡県と外国人学校
静岡県にはいくつかの南米系外国人学校があります。しかし、その外国人学校に通う外国ルーツの子どもの多くは日常生活において日本の子どもと関わる機会は少ないです。
日本語は授業で学習して話せても、実際に子ども時代に日本の子どもと遊び、日常的に日本語を話す体験はほとんどありません。
その状況の中、外国人学校を卒業するとすぐに子どもたちの一部は県内の普通高校に進学をしたり、社会に出て働き始めます。はじめて日本の同級生と関わり、はじめて互いの文化を深く知る。これらの不安や戸惑いは私たちが体験したことがないような大きさでしょう。
キャンプを通して日本の子どもたちと遊び、互いの文化や価値観を尊重し合えるような力を身につけてほしい。今後そのような活動を始めるきっかけになってほしい。そんな思いのもと静岡県内のいくつかの外国人学校へキャンプの広報へ出向き、活動をしています。
日本の子どもたちと異文化
日本の子どもたちもまた、グローバル社会が進んだ現代でも外国の文化と接する機会は少ないです。
過去にキャンプに来てくれた参加者の中にもキャンプ初日に言葉の壁や文化の違いから外国ルーツの子どもとわだかまりが生じてしまった日本の子どもがいました。
しかし、3日間同じ生活班で寝食を共にすることでキャンプ最終日になると言葉が通じなくてもジェスチャーやアイコンタクトで互いにコミュニケーションをとり、足並みを揃えて満面の笑顔でウォークラリーのコースを歩いているのです。
私たちは子どもの時から異文化に触れ、理解することの重要性を主張します。
私たちは、キャンプを終え再び日常生活が始まったとしても、キャンプのことを思い出し、この2泊3日の貴重な体験が微力ながら人生の糧になっていることを心から願っています。