理想のチーム像 -安藤慶太

 お久しぶりです。2年DF/FOの安藤です。


 6月に入って一気に暑くなり、夏の到来を肌でも感じられるようになってきました。活動自粛も怒涛の4ヶ月目を迎え、個人としても様々な焦りを感じながら毎日を送っています。


 今回もまた長い文章になってしまいました。国語力なくてすいません。読んで頂けると嬉しいです。



 「理想のチーム」


 最近、よく聞くようになった言葉です。


 ぱっと思い浮かんだのは、以下2つの相反するチーム像でした。


 ・絶対的指導者を頂点に完全統率されたチーム

 ・縦横の壁のない、各個人の個性や意見を尊重するチーム


 個人的には中学高校で強豪なんて呼ばれるチームは前者の傾向にあるチームが多いと思います。


 指導力、経験、人間性などを併せ持った名監督がレギュラーの選手たちを筆頭に各選手を引っ張っていく。そこには熾烈なレギュラー争いか各個人の血の滲むような努力があって…でも、選ばれるのはほんの一握り。そんなイメージ。(自分の地元のバスケの超強豪校もそんな感じだったなって思います)

 

 この形のチームの良い点としては、非常に上からの統率が取り易い、世代で差が出来にくい(毎年安定して成績を残せる)、常に緊張感が生まれる(モチベどうこうなんて話は上がらない)…そして何よりそういうチーム、監督の指導を求めて人が集まる。という点にあるかと思います。


 じゃあLIZARDSはこういうチームを目指すべきなのでしょうか?…違うと断言します。


 大学から始めるラクロスの学生主体のチームにおいて、そんな絶対的トップなんて置けないし、仮に誰かを置いてそいつが暴走した時、周りは誰も止められなくなります。

 そんなチームはいつか内部崩壊するだろうし、ましてラクロスを全く知らない新入生が集まる訳もなく、いずれチームは存続できなくなると思います。



 だから自分は、後者のチームこそLIZARDSの理想の形だと確信しています。


 確かに個々の意見を聞かなければいけないからその分統率は難しくなるし、モチベの有無で個人間の差がもろにチームに響く。そして緊張感のない馴れ合いの関係を生んでしまう可能性だって大いにある。


 しかし、こういうチームは可能性が無限大だと思います。上から下から新しい意見が飛び交い、互いを鼓舞し、共に支え合える。方向性(目標やVision)さえ1つに揃えば、素晴らしいチームができると思うし、何よりこういう環境でやるラクロス程楽しいものは無いと思います。



 さらに自分は、横へのこういう関係性の拡大も大事だと考えています。


 FOというポジションをやってるからこそ感じる面かもしれませんが、東海はチーム数は多いにも関わらず、関東関西のように盛んな合同練や練習試合、意見交換の場が少ない、そしてそここそ地方と関東の大きな差だと個人的に感じています。



 以上を踏まえて、自分は


縦横の壁のない、各個人の個性や意見を尊重するチーム


こそ理想のチームであると、そして部内のグループディスカッションを通して、その個性や意見に1つの方向性を持たせるものが理念であるという結論に至りました。



 今のLIZARDSは各個人が個人差はあるものの意見を持ち、それを幹部やそれに近しい人達で可能な限り掬い取ろうとしています。


 

 じゃあ自分たちに何ができるのか、ただ傍観して待てば良いのか、ただ言われたことに従えば良いのか…違います。



 なぜ今までたくさんミーティングをしてきたのにも関わらず大して変われていないのか。そこにも通じる話になりますが、LIZARDSに所属する各個人が


 組織の一員としての「自覚」と「責任」を持ち、変化を享受する 「覚悟」を決める


ことが大事だと思います。

 特に自分含め多くの人には「覚悟」の面が圧倒的に足りてません。口ではべらべらとカッコいい事ばかり並べて、実際には1ヶ月も持たず元の方向へ流される。それに対して仕方ないだの何だのって言い訳したり、他人へ文句をつける…

 

 こんなんじゃいつまで経っても変われないですよね。


 部の理念や部訓に意味や価値を付けるのは、作る側ではなく、それに従って行動する自分達一人ひとりです。


 一人ひとりがほんの少しの覚悟を持って変化を享受しようとすれば、きっとどんな理念や部訓であっても、LIZARDSに大きな変化の波をもたらせると自分は確信しています。


 ”REBARTH“


みんなで生まれ変わろう。



#13 安藤 慶太