支援の形 【スタツアの感想】


「支援というのはそもそも自己満でしかなくて、
本人達は今の生活で満足しているのを、私の都合で掘り返しているのかもしれない。
これはスタツア以前からずっと考えていたことです。


加えて、カンボジアについてからの毎日は
ショックの連続でした。

グラフィスに通うような年齢の子たちから
何度も物乞いを受けて…
トンレ・サップ湖や街中の生活を見て…  
全てが衝撃でした。 

物乞いで得たピザ🍕をもらって嬉しそうに持ち帰る
兄弟の顔が今も忘れられません。

私がプノンペンで乗ったタクシーを、
渋滞している道路の中、はだしで後ろから追いかけて、
お掃除をしてチップをもらう女の子の姿を何度も思い出します。


支援とは?
子供と絵を描くことも運動することも、
本当に支援なのか?何が支援なのか?

スタツア中にどんどん迷走していました。


「それでも、私達に出会わないパラレルワールドよりは、誰も支援していない学校になるパラレルワールドよりは、いいかもしれない。って考えて、思い込むしかない。」 

高校の時出会ったNPOの社会人のお姉さんに
このように言われたのを思い出して
ひたすら、スタツア中にこの言葉を反芻していました。

せめて、私と出会えたことが子供にとってプラスに働くようにしたい。

グラフィスに着いてから
子供と話す時は目を見て、
子供が何か伝えたいことがありそうな時はひたすら聴きに徹して… (時にvyさんとか、翻訳機に頼りました)

私の好意的な感情が誤りなく、真っ直ぐ伝わるように努力しました。



そうやって、目の前の子に真摯に向き合うことが、
浅いものだけれど、いち大学生の私ができる
 私の中の支援の形 でした。

私が優しくしたり、一緒に遊んでも
この子たちが本当に辛い時、物理的な助けにはなりません。

私に花を摘んで毎日持って来てくれた男の子💐も、
とっても良い子であることに違いはないけれど、
数十年後にはプノンペンで何の仕事をしているかわからないような、道で寝転んでるおじさんになってしまうかもしれない。

それでも、私に出会わないよりは…
ミチが学校を支援しないよりは…
良い人生だったと思ってもらいたい。
思ってもらえるように、残りのスタツアを改善していきたい。

今回のスタツアは課題が沢山あります。
大成功のスタツアとは言えなかったかもしれません。
主にアクトの内容には改善が必要だと感じました。
(私は物理的なものでも良いから、必ず役に立つことをしたい。)

ただ、沢山の子供達の笑顔が見れたこと、それだけは事実で本物の支援だったと感じています
🌸 春へ向けて

2022.08.29





ずっとそばに居てくれた大切なお友達
自分より小さい子が周りにいたら、自分は手を離して私の隣を譲る優しい男の子です。
控えめだけど芯の強さを感じました💚


顎にあるほくろが魅力的な女の子
私に沢山話しかけてくれて、何度も手を引っ張って色んなことを伝えようとしてくれました。 妹を気にかける姿が私の姉そっくで、生粋の次女っ子の私は感心しきりでした🧡

みんなみんなほんとうに可愛かった

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スタツア
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