芥川賞受賞作品「パーク・ライフ」がきっかけで生まれたフリーペーパー

おはようございます。2回生の多飛雄です。

今回僕はmoco vol.41のテーマ「公園行ってますか?」についてお話ししようと思います!

まず、mocoの号のテーマはメンバーみんながやりたいテーマ案を持ち寄って会議で決まります。毎回のことですが、このテーマ決めの会議は本当にワクワクするし痺れます。なぜならその日に決めたテーマで先4ヶ月の活動が決まるし、それが一冊の本として出来上がるからです。なので、僕にとってこの会議はmocoの会議の中で最も楽しみにしている時で、前号作成中の時から色んなものに触れて何ヶ月も頭の中で考え続けています。

「公園」というテーマ自体は会議で僕が提案したものなのですが、本当に気に入っており、正直かなり自信があったためメンバーにはずっと「いいのが思いついた!まだ言えないけど楽しみにしといて!」と前から何度も言っていた程でした・・・。

そして、今回そのきっかけとなったものが本記事のタイトルにもある通り、吉田修一さんの芥川賞作品「パーク・ライフ」です。

「パーク・ライフ」サラリーマンの主人公と地下鉄で出逢った女性は昼休憩で行く公園が同じだった。何度か彼女と会ううちにいつも目にする公園の人々に対する興味が加速していく。特別なことは起こらないけど、いつも見ている世界が少し変わって見える、そんな小説です。

僕はこの小説を読んでから、よく公園に行く様になりました。放課後に市バスから途中下車し、ふらっと公園に立ち寄るには季節的にもすごく良く、残しておいたお昼ご飯を食べたり、カバンに入っていた途中までしか読めていない小説を読んだり、カメラで木々やそこにいる人々撮ったりしました。もちろん主人公の様に人間観察もしました。

そうして過ごしていて思ったことがあります。それは公園にいる人々がやけに自然体に見えたことです。野球をする子供たちもそうですが、隣のベンチで寝ているおじさんや犬の散歩をしている親子、みんな清々しそうに見えました。

何となくですが、僕を含め大学のキャンパス内にいる学生は周りの目を気にしていつも肩に力が入っている様に見えます。それは繁華街などでも同じです。周りの目を気にするなとかそういうことではもちろんありません、ただ、それに比べて公園は人々を開放的にさせたり、ありのままでいられる場所なのかもしれないなと思ったのです。

これは会議で話した時の僕のメモです。特集含め幾つか企画は変わりましたが、表現したいと思ったこのテーマで一冊のフリーペーパーができたこと、本当に嬉しい思いであり、今後もより多くの人に読んでもらいたいと願っています。

今日の余談

余談ですが、このテーマ決めの会議の日は9月の末に行われました。とても月が綺麗な時期だったため、せっかくなのでと鴨川デルタに集合して地面に座って会議をしました。会議終わりには近くにある下鴨神社がみたらし団子発祥の地というこただったので、賀茂みたらし茶屋さんのみたらし団子を食べました。夜の鴨川デルタもみたらし団子も本当に最高でした。京都にきた際はぜひご参考にしてください。コロナ渦で気を付けないといけないことは多いですが、迷惑のかからない様によく考えて今後も楽しいことができたらと考えています。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

moco41号
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