おすすめの本
「里山資本主義」
僕は祖父母が田舎で農家をしていて、小さいころからよく遊び&お手伝いにいっていました。実家はわりと都会にあり、毎日どこかせかせかとした空気の中でモノを大量に消費する暮らしていた僕にとっては、祖父母の家での時間がゆっくりと流れる暮らし、また身近にあるものを使うエコな暮らしに憧れを抱いていました。
「里山資本主義」という言葉は、著者である藻谷浩介氏とNHK取材班によって作られた造語です。彼らは現代社会にとって当然となった、お金の流れが社会のすべてを決める「マネー資本主義」に警鐘を鳴らし、それに代わる未来の新たな社会のありかたが「里山資本主義」であると言います。
田舎・里山と聞くと、もしかすると「不便」とか「人がいない」といった、マイナスなイメージが最初に頭をよぎる方もいるかもしれません。しかし、実は田舎・里山の暮らしぶりから学ぶことこそがこれからの社会をより良いものにしていくうえで必要不可欠である、ということが、この本を読むと分かって頂けると思います。
田舎・里山に暮らす人はこの本を読んで勇気をもらうことができ、都会に暮らす人は当たり前と思っていた今の暮らしに一石を投じるきっかけを得ることができると思っています。ぜひ、読んでみてください!!