私たちの活動は、カンボジアでの海外プロジェクトと国内でのイベントに分けることができます。
海外プロジェクトは、過去に2つ行ってきました。
私たちはプロジェクトを行う際には、現地のNGO団体のカウンターパートとなることでプロジェクトを行います。
プロジェクトでは主に子どもの権利を普及することで、児童買春の被害にあう子どもたちを減らす活動を行っています。
子どもの権利とは、国際連合が定めた、世界中の全ての子どもが心身ともに健康に自分らしく育つための権利です。
1つ目の海外プロジェクトは、2012年8月1日から2014年6月30日までの2年間Children’s Committee(以下CCとする)という学生団体と「CSEC認知向上プロジェクト」を行い、カンポット州バンタップリン村の中学生の子どもグループに子どもの権利を教え、そのグループを中心として、学校の友達、コミュニティの大人、また学校に通えない子どもたちに子どもの権利を普及する仕組みを作りました。
2つ目は、The Cambodian Center for the Protection of Children’s Rightsとプロジェクトを行いました。CCPCRとは児童福祉の専門家集団で、主に児童虐待の防止活動を行なっており、コンポントム州の4つの地域で2016年5月から2018年4月までの3年間、「子どもの権利促進プロジェクト」として、子どもの権利の普及を通して児童買春を予防できる環境を整えることを目的に行いました。
プロジェクトの詳細は以下のリンクをご確認ください。
CSEC認知向上プロジェクト:https://drive.google.com/file/d/1O2eSerSe3gjFfhxXkksUNqtW0MWjn5aQ/view?usp=sharing
子どもの権利促進プロジェクト:https://drive.google.com/file/d/1s6ScFKQncamm66jZHg7QnGltIijDHNJ6/view?usp=sharing
私たちは海外プロジェクトだけでなく、国内での活動も行っています。主な国内活動は①スタディツアー、②国内イベント、③勉強会の3つです。
スタディツアーは、地方で国際協力に関わる若者を増やすという目的のもと、8年前から主に県内の学生を対象に毎年8月に開催しています。実際にカンボジアに行くことで参加者の皆さんが日本では学ぶことができない現地の状況や国際協力について肌で感じてもらえるようなツアーを企画しています。
国内のイベントでは、県内の高校での出張授業や静岡県立大学のオープンキャンパスでワークショップを実施しました。高校生に国際協力を身近に感じてもらい、自分にもできる国際協力を考えてもらいました。
また、あおい内で定期的に勉強会を開き、子どもの権利や国際協力、カンボジアの歴史、PCM(Project Cycle Management)などについて勉強し、次期プロジェクトに向けて知識を身につけてきました。
【私たちの夢】
現在、カンボジアでは児童買春問題の被害数は減少しています。
しかし、児童買春に発展しうる問題はまだまだ多く存在します。
私たちはそのなかでも、子どもに対する性的搾取・虐待の問題を無くすべく、以下のプロジェクトをスタートさせます。
2020年9月開始:新海外プロジェクト
カウンターパートである現地NGO:「First Step Cambodia」
First Step Cambodiaは、「子どもたちが安全な環境で、性的虐待から自由になり、その可能性を満たすことができるカンボジアを想定」というビジョンのもと、子ども(主に少年)の性的虐待・搾取をなくすために取り組む団体です。
具体的なプロジェクトの内容は、9月にかけて団体と話し合うなかで決めていきます。
私たちはこのプロジェクトを通じて、カンボジアと日本国内の両方の社会に影響を及ぼしたいと考えています。
カンボジアでは、性的搾取や虐待問題の被害者数を減らすことに貢献します。
この問題は、児童買春問題に発展しかねません。
私たちは、First Step Cambodiaの主な支援対象者である被害者や加害者の子どもたちへの支援を通じて、彼らが自らの意思と努力によって将来の可能性を広げ、より多くの人々が幸せを実現できる社会環境の構築を目指します。
そして、こういったカンボジアでの活動を踏まえ、日本国内でも活動を行います。
具体的には、カンボジアや日本で起きている性的搾取や虐待の啓発をします。
SNS発信や一般人向けの勉強会を行います。
日本では、児童買春の問題についてあまり知られておらず、問題自体を「援助交際」と捉える人も少なくないのが現状です。
被害者に対する冷たい視線や、無関心も非常に深刻な問題だと思っています。
私たちは、こういった一人一人の意識がまた次なる問題を生んでしまうと考えています。
私たちはカンボジアでの支援を通して、児童買春に発展しかねない問題でありカンボジア社会で深刻な性的搾取や虐待の被害者数を減らすことに貢献します。
そして日本社会で、児童買春問題の認知を広め人々の意識を向上させることに貢献します。
以上二つをこのプロジェクトで実現させることが、私たち静岡学生NGOあおいの団体の夢です。