第一回勉強会内容紹介 中編

こんにちは!前編に引き続きPlustdy班リーダーのりょうたです!

この記事は中編なので前編をまだ見ていないという人はぜひこちらから前編を見てみてください。もちろんこのまま中編を読んでいただいてもかまいません。

 

今回も各々がどのようなことを調べてきたのか紹介していきたいと思います!

 

リサイクルの現状について(石川)

プラスチックのリサイクルの方法は日本では大きく分けて三つあり、

 

一つは(マテリアルリサイクル)

廃プラスチックを溶かしもう一度原料や製品に再生する一番想像しやすいものリサイクルですが、この方法だとリサイクルするたびに劣化していってしまう

(ダウンサイクル)という問題があります。

 

二つ目は(ケミカルリサイクル)

廃プラスチックを化学的に分解するなどして化学原料(ガスや油化)に何度でも再生させるものですが、これには大規模な工場がいるという問題があります。

 

三つ目は(サーマルリサイクル)

廃プラスチックを燃やして熱エネルギーを回収したり、発電したり、固形燃料にしたりするもので、海外ではこれはリサイクルとして認められず、「熱回収」などと呼ばれています。

しかし、プラスチックを燃やすことで二酸化炭素が多く出てしまうという問題があります。

 

日本ではプラスチックのリサイクル率が84%と言っていますが、

ケミカルリサイクルは4%、

マテリアルリサイクルは23%

そのうち国内でリサイクルされたものは8%で

日本はリサイクルの約半分をサーマルリサイクルに依存しています。

 

参考文献 

https://forbesjapan.com/articles/detail/24796

https://lessplasticlife.com/plastics/trash-recycle/why-are-plastic-recycling-rates-so-low/

http://www.cjc.or.jp/school/a/a-4-6.html

      

 

プラスチックの人体への被害(ちょもか)

 

プラスチックは製造の時に化学物質を入れられるだけでなく、漂流する際に有害物質を吸着しやすいという特徴があります。

そのため、多くのマイクロプラスチックには有害物質が付着しています。


それだけでなく生物が有害物質のついたマイクロプラスチックを食べてしまうと、それが食物連鎖によって濃縮されていく生物濃縮というものが起きてしまいます。


マイクロプラスチックを摂取することによって人体にどのような問題があるのかはまだ明らかにされてはいませんが、カキやメダカなどの実験では物理的にも化学的にも害をもたらすことがわかっています。

WWFの調査では、一週間に5g程度のマイクロプラスチックを取り込んでいるとみられています。もちろん、それらは、もし仮に有害であることが分かったとしても、取り除くことは

できません。

マイクロプラスチックによって運ばれるかもしれない有害物質の中には

環境ホルモンという、人体にも大きな影響を及ぼしかねないものがあります。

その代表的なものはBPAです。

ポリカーボネート(お皿、CD、DVDの原料)やエポキシ樹脂(感熱紙タイプのレシート)などのプラスチックに含まれていて、ごく少量でも肥満や癌、何世代にもわたる遺伝の変化などを引き起こします。

すでに人間の体の中にはかなりのBPAが存在していると考えられていて、南極大陸を含む大気中に計測されています。

 

参考文献

 https://web.tuat.ac.jp/~gaia/MPPsympo/TakadaJap.pdf

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/18/053000010/053100004/?P=1

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/18/053000010/053100004/?P=3

     

 

前編同様かなり長くなってしまいましたが、

ここまで読んでくださり本当にありがとうございます。

後編も面白い視点でプラに関して学びを深めていきますので

ぜひ後編もお楽しみに!

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