壁2

 前回、大学に入ってからぶつかった大きな壁3つの内、2つ話させていただきました。今回は最後の一つについて話したいと思います。


 3つ目の壁は、今現在です。僕は今、学生会長をやらせていただいています。学生会長は大学内のすべての学生団体をまとめなければいけません。学生会を仕切っているところが執行部なのですが、特に執行部直属の組織であるEPU(イベントプロモーションユニオン)と学園祭実行委員会は関わり方が難しいです。

 EPU(イベントプロモーションユニオン)は、学内のイベントの企画・運営と、学外イベントの参加・協力をしています。彼らが行っている仕事に関して今まで関わってこなかったため、正直わからない部分が多くあります。さらに、人間関係もあまり良いとは言い難い状況で、EPU長も手が回っていません。

 学園祭実行委員会は、僕が昨年実行委員長として関わっていました。そのこともあり、個人的に学園祭実行委員会については様々な思いがあります。今の学園祭実行委員会に対して思うことは非常に多いです。しかし、ここで僕が手を出してしまうと僕の学園祭になってしまいます。彼らがやらなければ意味はないし、僕が手を出しすぎることで他の団体との公平性が失われます。

学生会長として一番意識しなければいけないことは、全団体の公平性を保つことだと思います。学生会の運営に関して私情を入れるのは非常に危険であり、それが原因で上手く組織運営できない可能性が一気に高まります。僕の現状として、私情が入りやすくなっています。それは、自分でもわかっていることですが、なかなか解決するのは簡単ではありません。しかし、意識することで徐々にできてきているとは思うので、続けていきたいと考えています。

前述した、EPUと学園祭実行委員会では共通していることが複数あります。まず、それぞれの団体で一番の悩みの原因が人間関係であることです。次に、どちらもやる気はあるけど空回りしていることです。最後は、どちらも代表が2年生であり、なにより2人ともRealizeのメンバーであることです。2人にはすでに話しましたが、この場を借りてもう一度言わせてもらいます。

EPU・学園祭実行委員会とRealizeは全然違います。また、EPUと学園祭実行委員会も違います。大事なのは、その団体・組織に適したやり方をすることです。EPU・学園祭実行委員会にRealize色を入れても上手くはいかないし、逆にRealizeにそれぞれの団体の色を入れても上手くいきません。後者の方はほとんどありませんが、前者に関してはまだ見受けられます。ただ、以前よりはよくなってきています。

このようなことを言われるのは2人にはもう、うんざりかもしれませんが、これを言うのには理由があります。それは、Realize内ではなく、Realize外の世界を見ることができる人を少しでも増やしたいからです。2人はせっかく学生会の運営に携わっているわけなので、他のRealizeメンバーよりは見やすい位置にいると思います。全員が見ることができるのがベストではありますが、それはなかなか難しいことです。2人にはいい意味で、外の世界を見てきてほしいです。小さい大学ではあるけど、意外と知らないことは多いと思います。Realize以外でも刺激的なことはたくさんあるし、学べることは非常に多いです。それを吸収してRealizeに持って帰ってきてほしいです。

長々と話しましたが、僕が今ぶつかっている壁は、EPU長と学園祭実行委員長をRealizeメンバーとしてではなく、学生会執行部の一員として接することと、サポートの仕方を考えることです。いくら彼らに上記のようなことを言っても、僕自身ができていなければ意味がありません。僕は非常に不器用ですが、それが自分らしさだと思っています。不器用だからと言ってむりやり器用になろうとする必要はないし、そもそも器用である必要はないと考えています。何かの職人でもない限り、器用さは不必要だと思います。不器用だから人間らしいのであって、器用さや効率を重視するのであればAIに任せておけば十分です。

自分なりに学生会運営がどうすれば上手くいくのかを考えていきたいと思います。