二郎系ラーメンとは
ラーメン二郎はラーメンではない、二郎という料理だ__
「二郎」
なんという素晴らしい響きだろう。その言葉が耳に入るだけで、あの茹でられた大量のもやし、そして濃厚な豚骨醤油の香りが私を楽しませてくれる。少なくとも月に一度は食べないと、なんだか勉強に身が入らない。脳が「食べろ」と訴えかけてくる__
SNSを利用したことのある人なら一度くらい、山のようなモヤシとその上に脂とニンニクがたっぷり乗ったラーメンの写真を見たことがあるだろう。ジロリアン(ラーメン二郎マニアの俗称。
ただ、二郎は「一歩目を踏み出すのが難しいラーメン」として有名だ。
SNSなどでみかけて「食べてみたいな~」と思っても、なかなか行きづらいという意見は私の元に多く集まってくる。
・量が多くて食べきれない…
・店員さんが怖そう…
・お店が汚そう…
などなど。
私は悩んだ。確かに、上記の意見は多くの二郎系店舗にに多少当てはまってしまっている。どうしよう、二郎を広めるはずなのにネガキャンしてしまっている……でも、デマを広めることはできないし……トホホ、これじゃあ本末転倒だ~~
私は打開策を何秒間も探した。初めて向けの人にちょうどいい、綺麗で、量がそんなに多くなくて、店員さんが優しいお店なんて知らないよ~~~
しょうがない、二郎系を広めるのは諦めるか………
あ~あ、千里眼でも使えたら日本中くまなく探して丁度いいお店探せるのにな~~~~~私の知ってる範囲だとな~~~~~~残念だけど、諦めるしかないかぁ……
ん?
んん??
千里眼…?
千里眼
場所:東京大学駒場キャンパスの近くお店のきれいさ:SSS
おいしさ:SSS+
店員さんのやさしさ:SSS
東大駒場キャンパスの北門から左手に徒歩5分、遠目からでも行列が見えた。千里眼だ!!
絶妙な位置にある信号すらもどかしく、小走りで行列の最後尾につく。
行列は3人ほど、換気扇から流れる濃厚なスープの香りで空腹はもう限界ギリギリ。
Twitterを見つつ10分ほど待ち、ようやく最前列に。券を購入するために入店する。
ラーメン(普通)の券を買おうと券売機に目をやると…
なんと、大と普通の他に小や1/2、1/3まで対応している!!
麺のグラム表示もあり、初めてであっても安心して食べることができる。素晴らしい。
私はラーメンの普通サイズを購入。麺の量は300gと多めなので、初めてで不安な人は1/2とかにしようね
食券を見せてから席に着く。店員さんたちは非常に丁寧な接客をしてくれるので、初めてで分からないことがあったら遠慮なく聞こう!!
優しい店員さんたちに導かれ、カウンター席に着く。この時グループだと伝えれば極力固まって座れるように配慮してもらえるので、複数人でも楽しく食べることができるね。
そのまま1、2分待ってると声がかかる
「お客さん、ニンニク入れますか?」
二郎のことを全く知らない日本語学習者なら、ただ「はい」を答えるだろう…
しかし、それは誤りなのだ。私は落ち着いて、しかしはっきりとこう述べる。
「野菜マシマシニンニクアブラ辛揚げで」
そう、私たちは"Do you…?"と聞かれたら"Yes/No"で答えなければならないという固定観念にとらわれてはいけないのだ。ここでは「ニンニク入れますか?」は特別な意味を持つ。
このニンニククエスチョンを敷衍すれば、以下のようになる。
「トッピングはどうされますか?野菜、アブラ、ニンニク、辛揚げがあって、無料で追加できますけど。あ、超大盛にしたい場合はマシマシって言ってくださいね~」
日本語はハイコンテクスト文化だと言われるが、まさにその実例ではないか。ただのニンニククエスチョンが、この店内ではかくも多様な意味を持つのだ。
ちなみに、(私的)トッピング解説
野菜…デフォルトでついてるモヤシとキャベツが上乗せされる。お腹に不安がある場合はなくても十分楽しめる。次第にこれ目的で行くようになる人もいるらしい。
ニンニク…刻みニンニクを追加できる。超おすすめ。入れるとさらにおいしく食べられる。
アブラ…背アブラ(?)をかけてくれる。コッテリ度が増して非常に美味しくなるが、かなり胃に来るので注意が必要かも。
辛揚げ…天カスに唐辛子の粉末がかかった千里眼特有のトッピング。ぜひ頼んで、味の変化を楽しんでほしい。
いざ、着丼
圧倒的標高。圧巻である。
(野菜をマシマシにしたのでこうなっているが、ただのマシだったりトッピングなしの場合の3倍以上はあるので、安心してください)
体感だと研究社の露和辞典3つ分くらいの重さ。これは、ヤバい。
もやしはこぼれんばかりで、思わずうっとりと眺めてしまう美しいヴィジュアルである。まずは、このもやしの山から片付けないといけない…
一口目、ただのもやしだが…
お、美味しい~~~~~
もやしにかかっているアブラと特製しょうゆだけでこうも美味しくなるものなのか。
夢中に山を掘り進め、2分ほど経っただろうか。ようやく麺にたどり着いた。
スープに浸り、湯気をもうもうと立たせる麺を、ひと思いに啜る。
美味し~~~~~~~~~~~~
熱々の極太麺にスープが絡み、脳に直接うまみが響く。これは、ハマる。
ちょこんと載っているチャーシューもホロホロと口の中で解ける。物凄いクオリティ。
麺を掴み、口に運ぶ。この流れをただただ繰り返すことしかできない。それしか許さない、そんな気迫をこのラーメンから感じる。
一口ごとに全く違った味を見せてくれる。いつまで経っても飽きない。
器の中の麺が少なくなってくる。悲しい。私はあなたといつまでも楽しんでいたいのに、あなたはもうすぐ無くなってしまうなんて…
そんな葛藤に苛まれつつ、あっという間にご馳走様。
やっぱ最高だね、千里眼。
どんぶりを下げ、店を出る。心なしか空が青い。
千里眼を通して、また新しい「私」になれた気がする。
今ならなんでもできそうだ、露領に行って勉強でもしようか
遥かなる未来へ向かって___
終わりに
まず、理ロシのブログなのに「理系」要素も「ロシア」要素もないただのラーメンレビュー記事を生やしてしまったことについて謝罪します…申し訳ありません…извините за ето…
現在、空前の二郎系ブームですが、二郎系ラーメンは未だに根強い偏見に晒されています
しかし、ここまで読んでくださった皆さんならお分かりのとおり千里眼は
- きれいで
- 量の調節がしやすく
- 店員さんがやさしく
- 何より美味しい
それでは皆さん、最高の千里眼ライフを!!!
※ブログのヘッダー写真はラーメン二郎池袋店のもので、「千里眼」とは一切関係ないです。紛らわしくてすみません。