自由と規律の違い

自由と規律というのは、一見共存が難しそうなものだと思われますが、私は規律があるからこそ自由であり、自由があるからこそ規律を守ろうとすると考えます。

 

私の考える規律とは、1から10まで全てを縛られることではなく、最低限のルールやその環境ならではの規律を意味します。

全てを縛られてしまっては、個々の考えや行動を制限してしまい、もしかしたらその人のふとした行動が実を結ぶかもしれないという可能性までも無くしてしまいます。

ですが、最低限のルール、環境ならではの規律は必要でしょう。

 

例えば、入社間もない方でも在籍する会社の規律など、その会社特有の決まりを把握しなければなりません。

出勤の仕方や挨拶、デスクの使い方など様々。

 

それでは、その会社の規律やルールがない場合は、どのようにすればよろしいでしょうか。

規律やルールがない(0:ゼロ)場合、各人が考えるように動くだけで、正しい行動は分からないでしょう。

 

ある程度の規律やルールがあるほうが、行動しやすくなるのです。

言い換えると、0ではなく1だけでもあれば、1を発展させることは可能でしょう。

 

私は、時間は無限ではなく有限で、人の時間はお金が発生する、など時間について、どの職場でも耳が痛くなるほど、繰り返し言われてきました。

雇われるということは、自分が依頼された業務を完遂して、お金を頂くことなのです。

上司や周囲から指導されることでも時間を要しているため、無償ではないことを念頭に置くべきでしょう。

 

この本質を理解できずに働いている方がたくさんいるとよく聞きます。

 

お金というのはとても大切なものです。

お金は、生活するうえで、大変重要なものです。

お金は、何もせずに貰えることはありません。

何もせずに貰うということは、人の財布からお金を抜いていることと同じだと思っています。

 

自分自身が会社の規律やルールに合わせて努力し、他者が評価して(助かった、元気になった、楽しかったと思ってもらえて)、そのお礼として対価が発生するのです。

その対価がお金であるだけです。

これはどの職業でも当てはまることでしょう。

 

そして雇っていただいている、と同時に信用して頂いているという意識も大事です。

この人にならこの仕事を任せられる、と思っていただいているから、その仕事を任せていただけているのです。

 

会社での規律やルールを守る必要があります。

最低限のことが守れない場合、そのような人には、仕事を任せにくいはずです。

 

以上をふまえると、規律やルールを守ることは、難しいことではないでしょう。

 

仮に難しいと判断した場合は、相談して解決することも大切です。

相談することにより、規律やルールを客観的に見ることができ、より多くの人が過ごしやすい環境に変えられる機会にも繋がるでしょう。

 

お互いに過ごしやすい、仕事が捗りやすい環境を作るために設定されている規律やルールは

関係者が守り続けることで、効率良く仕事に励み、過ごしやすくなる(自由)でしょう。