宇宙就活実行委員会では,コロナ感染症の影響で大規模イベントの自粛が叫ばれる2020年3月,オンラインで宇宙技術を活用した新ビジネスを考案するグループワークを実施しました.
オンラインでのグループワーク実施を通して,これだけは外せないというポイントを紹介したいと思います!
実施条件
- 人数・グループ分け
約30人
計6グループ(5~6人/グループ) - 参加学年
学部1年から博士1年
※グループワークが初めての方も多数参加 - 使用したツール
Google ドキュメント
音声チャットツール
- 参加者の環境の違いを考慮
最も影響が大きい要素は,通信環境でした.発言をしようとしても音声が途切れてしまう,そもそも接続が切れてしまうという事態が頻発しました.班ごとに1人か2人接続が不安定な方がいらっしゃる状態でした.他にも,マイク付きイヤホンが原因で,音声が入らないという現象も起きていました.
アンケートでも,
”途中声が聞こえなくなったりしていた”
”接続に時間がかかってしまった ”
”仕方のない事ですが、やはりオンラインの不安定さが残念でした”
といった声が寄せられ,満足度の向上には,参加者の環境が違うことを考慮した運営が求められます.
テレワーク推進を受けて,チャットツールの改善が進んでいるかもしれませんが,オンラインでグループワークを行う際には,接続が良好なツールの選定,常時接続できなくても参加可能なワークの設計などの対応が必要となりそうです. - 参加者のツール使用経験の違いを考慮
グループワークの成果発表資料の作成のため,使用したのがgoogle ドキュメントです.選定理由は,より多くの人が使ったことがありそうなツールであったからです.
しかし,
”Googleのドライブの利用予定があれば告知頂けると助かります.不慣れな人ではドライブの活用は難しいと思います”
といった声も寄せられました.
逆に,使用経験者が少ないと予想し,使い方資料を事前配布したチャットツールの利用法については,問題点が寄せられなかったことを考えると,多くのユーザーがいることが予想されるツールを使用する場合でも,事前の説明が大切そうです. - ファシリテータの用意
議論を開始して直面したのが,同時にしゃべり始めてお見合い状態になるパターンや,お通夜状態に突入というパターン.現地で顔を合わせて行うグループワークよりも,発生頻度が高く,進行が難しいという印象でした.
もちろん,うまく議論が進行できなかったことも経験になるのですが...どうせなら議論の中身に集中してもらいたいところです.
そこで,誰が話をするか,どんな方針で議論を進めるか,を提案できるファシリテータが各グループに必ず1人以上いるように,運営側がフォローする体制づくりが重要になると感じました.
以上,オンライングループワークを開催するにあたっての,気づきポイントをまとめてみました.
状況が回復に向かわない中,今後もオンラインで議論を進める機会は多くなると思います.
オンラインでの議論であっても,中身を充実させることができるように,準備を万全にして臨みたいところです.