3Kの仕事にチャレンジして、初めて見えたこと(たけうち和久のチャレンジ道場 土木工事)

土木工事に行ってみた!

今回は、株式会社 白金にお邪魔させていただき、排水管の配管を行った。

この業界は、いわゆる3K(きつい、きたない、きけん)として知られているが、

いったい、どういった人たちが、どんな環境で働いているのか?

完全に未知の世界。


16年間和太鼓で上半身を鍛えあげ、

8年間サッカーで下半身を鍛え抜いてきた私だが、

さすがに今回ばかりは身構えてのぞんだ。。。


実際に、作業の様子をお伝えすると、


まずは、決められた場所まで地面を掘り進んでいく。

掘って掘って掘って。

ある程度進んだら、排水管を繋げて、動かないように埋めていく。


そしてまた掘って掘って掘って。

また排水管を繋げて埋めていく。


さらにまた、

掘って、掘って、掘って。。。

繋げて、繋げて。

埋めて。埋めて。


次もまた、

掘って、ほって、Hotte。。。 Yeah.




これはもう。

なんというか。

はっきり言うしかない!




忖度なしで書こう。

私には、真実を書く義務がある。

誰から何を言われようと構わない。




私が感じたこと。それは、、、




この仕事、自分に合ってる!!!Σ(´∀`;)



①明確な目標があり、それに向かって一心不乱に取り組める充実感。

②目に見えて目標のクリアが分かる達成感。

③肉体労働で汗を流した後の充足感。


この3要素があり、正直自分でも驚くほどやりがいを感じた。


きっと1年前の私であれば、すぐにコンビニに行って履歴書を購入し、そのまま社長に提出していたことだろう。その熱意に負けて社長も内定を出し、今頃私は正社員として株式会社 白金で働いていたに違いない。

そして50年後には、福岡の排水管の6割に携わった功績を称えられ、県知事からインフラ職人の称号を与えられ、インフラ界のレジェンドとして君臨していたはず。きっとそうだ。


それはさておき、

仕事のやりがいに加え人も良く、

真っすぐで熱心な人ばかりだった。


汗をダラダラ流し、作業スピードが落ちた私を見かねて、「疲れた?交代しよう。」とベトナム人が声をかけてくれた。

隣で見ていると、そのベトナム人の作業の早いこと!手をぬくことも一切しない!


某「ウサギと亀の競争」で言えば、私がすぐにばててしまう亀で、ベトナム人はゴールまで走り続けるストイックなウサギであった。(亀がぶっちぎりで負けてしまうじゃないか/(^o^)\ナンテコッタイ)


仕事はやりがいがある上に、働いている人達も素敵。その上、お給料もなかなかのもの。


もし仮に、株式会社 白金がベンチャー企業なら、50名以下のベストベンチャー100に選ばれていたことだろう。そして、この企業と運命的な出会いを果たした私は、土木工事の企業を立ち上げ、3年で年商10億円を稼ぎ、10年後にはこの業界のシェアを80%とって、インフラ界の帝王と呼ばれていたことだろう。

もう働くしかない!( ̄▽ ̄;)


閑話休題。

とはいえ、排水管の工事。


私が体験したのは新しい配管で、かなり恵まれた現場であったが、

手作業で地面を掘っていく作業は、少しやっただけでも、かなり大変だと感じたし、

時にはう〇こが流れてくる現場もあるという。

人気がないから、人手も足りない。職人の高齢化も進み、20代30代は全体の2割程度しかいない業界らしい。


仕事に夢はないし、

やりたいことであるはずもない。


目的はお金。。。


たとえ3Kと呼ばれる仕事でも、

そこで働く1人1人が、それぞれに覚悟を持って、この業界に入り働いているのだ。


でも、だからといって、辛そうな顔で、嫌々やっているかと言うと、決してそうではなかった。みんな一生懸命で、お互いに支え合い、一緒に頑張っている。


自分だけ楽をしようという人などいなくて、ベトナム人も日本人も関係なく、頑張る時は一緒に頑張って、休む時は一緒に休んでいた。

雰囲気はとても良かったし、清々しく感じられた。


たとえ人から羨まれる仕事に就いても、競争的な環境で、人間関係や仕事の忙しさに翻弄されてしまう人もいれば、

たとえ人から嫌がられる仕事に就いても、家族のような仲間と共に、良い雰囲気でやりがい持って働ける人もいる。


働く上で、社会からの評価と自分の幸福感は、必ずしもマッチしないと改めて実感した。



また、私が行ったのは若者が多い現場で、同い年の日本人Kさんとも話すことが出来た。


日本人が少なく、ハードな仕事で、きっと不平不満が出るのでは?

そう思っていたが、実際は全然違った。


「自分に出来ることがまだ全然ないから、毎日目の前のことを一生懸命やって、少しでも出来るようにしたい。出来なかったことが、出来るようになることが、今の自分の喜び。」

そう話していた。



不平不満を漏らすことも、次に期待して今手を抜くことも、簡単だ。


でも、同い年の彼は、

ネガティブに考えるのではなく、ポジティブに考え、

手を抜くのではなく、今いる環境で全力を尽くしていた。


夕方、

作業を終えて夕日を眺め、

青年たちの温かい笑い声を聞いていた時、

ふと昨日までの自分に余裕がなかったことに気付いた。


自分の身近で、でもとても遠かった世界。

その世界に触れて初めて、感じられたことがあった。



今回の排水管工事で、

自分は誰かのためにやっているつもりだったが、

いつの間にか自分の考えの配管が行われ、

心が洗われていた。


ザック井上
2020.04.11

文章がとても面白いですね!!

井元 俊作
2020.05.08

ありがとうございます!!
本日リリースされたYoutubeを見て、懐かしさがこみ上げてきました!

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