「THE TEAM 5つの法則」⑬ ~Decision(意思決定)の法則(2)~

こんばんは!今回も、「THE TEAM 5つの法則」の記事投稿です!

13回目となる今回は4つ目の法則「Decision(意思決定)の法則」における、前回示した「意思決定」の方法について、どのようにすれば効果的に進めることが出来るのかについてです!

前回の記事(⑫)で、チームにおける「意思決定」の方法は三つあると述べました。それが(A)独裁、(B)多数決、(C)合議です。そして、どの「意思決定」が“正解”ということはありません。そのチームに合った、また、どんなことを決めたいのかよってもどの意思決定方法を用いるのかを適切に選択していく必要があります。では、それぞれの意思決定方法で心がけるべきことは何なのでしょうか。

まずは(A)独裁についてです。「独裁」のデメリットはメンバーの納得感が得られにくいというものでした。そのデメリットを少しでも軽減するための方法を紹介していきます。「独裁者(=意思決定者)」はチームにおける意思決定をするために必要な情報を十分に集め、様々な角度、方面からの意見を聞いた上で意思決定する事が重要です。それをすることで、その決定に説得力も出てきて、メンバーも納得しやすくなります。その上で大切なことは、「良い意思決定」「正しい意思決定」に加え、「強い意志決定」「速い意思決定」です。意思決定者は“孤独”になりがちです。それでも意思決定者はその“孤独”を恐れず、迅速に、力強く意思決定をしなければなりません。それがメンバーからの信頼にも繋がります。

ここまでは、「独裁者(=意思決定者)」についてでしたが、頑張らないといけないのはリーダーだけではありません。その意思決定に従うメンバーの行動も重要になります。意思決定後に選んだ選択肢をメンバーがどれくらい着実に実行し、その決定を正解に出来るかが問われています。一度決定がなされた意思決定に対し反対意見を唱えることは全く効果のないことです。チームの雰囲気も悪化し、なによりリーダーのその後の意思決定に支障をきたしてしまいます。リーダーの決定にチームメンバー全員が理解を示し、メンバーも含めチーム全員でリーダーの決定したことを正解にしていくことが大切です。

 ★まとめ~独裁~★

◎「意思決定者は反対や孤立を恐れずに、一人で決めよ。

しかし、メンバーは意思決定者を孤独にするな」

独裁による意思決定の成功のためには、意思決定者=独裁者の適切で力強い意思決定も重要であるが、その決定に対するメンバーの実行力も大きな影響力がある。

 

では、次は(C)の「合議」についてです。「合議」のデメリットは意思決定までに多くの時間・手間を要するというものでした。それを少しでも改善するための方法を紹介していきます。ここでは「KT法」(ケプナー・トリゴー・ラショナル・プロセス)という考え方を元に説明していこうと思います。これは、社会心理学者のケプナーと社会学者のトリゴーが問題解決と意思決定の思考プロセスを体系化したもので、優れたスタッフには職位やキャリアに関係なく、行動に移る前に共通した思考プロセスが存在することを発見した、とあります。具体的にどのようなものなのか、以下に構成がありますのでご覧下さい。

○「KT法」4つの構成○

「状況把握(SA)」

「問題分析(PA)」

★「決定分析(DA)」★

「潜在的問題・潜在的好機分析(PPA)」

 「KT法」というのは4つのプロセスで構成されているのですが、この中で意思決定について説いているのが3つ目の「決定分析(DA)」です。これが複数の選択肢の中から最適案を決定するプロセスとなります。そして、以下に示した「決定分析(DA)」の意思決定までの流れがとても重要になります。この流れを意識するだけで格段に合議での意思決定が早くなると言われています。

  1. 選択肢を選ぶための基準を出す。

  2. その選択基準に優先順位をつける
  3. その選択基準を満たすだろう選択肢を複数出す
  4. 優先順位の高い選択基準に合致する選択肢を選ぶ

 

★まとめ~合議~★

「合議」を行う際、選択肢同士を比較してどちらを選ぶべきかをしがちだが、それでは結論が出ないこともしばしば。結果的に時間・手間を要する原因となってしまう。また、結論が出たとしてもそのような合議の仕方では、何故その結論に至ったかが明快にならない場合もある。そうなってはもともこもない。合議を迅速に、再現性を持って進めるためには、選択肢同士ではなく、選択基準優先順位を先に決めるべき。そして、それをチーム全体で共有することでより速く意思決定が可能になる。

 

今回はここまで!いかがだったでしょうか?それぞれの意思決定方法にデメリットはありますが、要点を押さえればそのデメリットも軽減していきます。自分のチームがどのような意思決定をするのか、それが決まったら、この記事を参考にしていただけたら少しの助けになるかも知れません!

14回目となる次回は4つ目の法則「Decision(意思決定)の法則」の「独裁」に関して、「独裁者」の持つべき能力について説明した後、「Decision(意思決定)の法則」について簡単にまとめたいと思います!

それでは、次回もお楽しみに!😊

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