こんばんは!今回も、「THE TEAM 5つの法則」の記事投稿です!15回目となる今回からは、いよいよ最後の法則である5つ目の「Engagement(共感創造)の法則」についてです!この法則はチーム内において効果的なエンゲージメント、チームに対する貢献意欲の高め方についてです!
ではそもそも「エンゲージメント」ってなに?という方が多いと思います。当の自分もそうでした。「エンゲージメント」と似た言葉に「モチベーション」という言葉があります。「モチベーション」となると聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。では、その「モチベーション」とはどんな意味なのか。辞書で引いてみると、「モチベーション:(訳)動機付け」と出てきます。さらに「動機」について辞書を引いてみると、「動機:(訳)行動を引き起こす意識的・無意識的原因」とあります。「モチベーション」とは、人間が一つの行動を取るために作用する要因・原因と捉えることが出来るでしょう。そして、チーム作りに重要な「モチベーション」が存在します。それは「チームの活動に参加し、チームとしての成果に貢献する行動を選ぶ」事に対する「モチベーション」です。そのモチベーションを他のモチベーションと区別するために「エンゲージメント(Engagement)」という概念があります。これは日本語で「共感創造」と訳され、「チームメンバーとの結びつき」と捉えることが出来ます。いわゆる、チームにとって重要なのは「エンゲージメント」なのです。この法則ではその「エンゲージメント」について深く掘り下げていきます。
まずは、エンゲージメント(共感創造)の「4P」についてです。
◆エンゲージメント(共感創造)の4P
○Philosophy(理念・方針)
○Profession(活動・成長)
○People(人材・風土)
○Privilege(待遇・特権)
これらのエンゲージメントの「P」はそのチームにおける魅力を指し、そのチームのどのような点に惹かれているのかを表します。チームはそれぞれの「P」に共感出来るメンバーをより多く集めることが、結びつきを強めチームをより良い方向に導きます。
「Philosophy」は「理念・方針」で、例えば部活動を選ぶ際に他のたくさんの部活(スポーツ)がある中で、野球部を選んだときは「Philosophy」に惹かれたと言えます。
次に「Profession」は「活動・成長」で、例えば、同じ野球部でも、和気あいあいと楽しく練習するチームと本気で日本一を目指すチームがあり、日本一を目指す野球部を選んだらそれは「Profession」に惹かれたと言えます。
次に「People」は「人材・風土」で、同じ日本一を目指すチームでも気が合いそうな先輩、もしくは知り合いの先輩がいるチームを選んだ場合は「People」に惹かれたと言えます。
最後に「Privilege」は「待遇・特権」で、同じような先輩がいるチームでも、そのチームの卒業生が有名企業に多く就職した人が多いチームを選んだ場合は、就職に有利そうだという理由によるものがあり、それは「Privilege」に惹かれたと言えます。
ここで以下の表を見ていただきたいのですが、【チームX】が「4P」それぞれの魅力が70%でそれぞれの「P」に期待するメンバーを均等に集めたとします。【チームY】は「Philosophy」だけが100%でそれ以外は60%。しかし「Philosophy」に共感したメンバーのみを集めたとします。それぞれの際の場合において、エンゲージメントの総量がどうなるのかについてまとめたのが以下の表です。
◆エンゲージメントの総量
チームX | |||||
| メンバーの期待 |
| チームの魅力 |
|
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A | Philosophy | ↔ | Philosophy | 70 |
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B | Professional | ↔ | Professional | 70 |
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C | People | ↔ | People | 70 |
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D | Privilege | ↔ | Privilege | 70 |
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エンゲージメントの総量 70×4=280 |
チームY | |||||
| メンバーの期待 |
| チームの魅力 |
|
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E | Philosophy | ↔ | Philosophy | 100 |
|
F | Philosophy |
| Professional | 60 |
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G | Philosophy | People | 60 |
| |
H | Philosophy | Privilege | 60 |
| |
エンゲージメントの総量 100×4=400 |
表を見ても分かるように、【チームX】よりも【チームY】の方がエンゲージメントの総量は大きくなります。ここから導き出されるのは、チームとして4Pすべてのエンゲージメントを最大限高めるに越したことはないが、そのためには莫大なコストや時間がかかります。ですので、チームは4Pのうちのどれをチームの一番の魅力にするのかを定め、そのPを源泉とするメンバーを集めることが効果的といえます。「何に共感してメンバーはチームで活動しているのか」が不明確な場合は、チームとしてのエンゲージメントの軸を明確にすることで、チーム活動はより良い方向に行きます。
今回はここまで!
16回目となる次回は5つめの法則「Engagement(共感創造)の法則」のそれぞれのエンゲージメントの「方程式」についてです!これだけ見ても想像することは難しいと思いますので、気になる方は次回の記事を参考にして下さいね!
それでは、次回もお楽しみに!😊