私なりの死生観⑤

西南学院大学主将 佐藤陽です。

今回は最近私が死生観について考えた、いえ、日本中が死生観というものについて考えたであろう動物について書こうと思います。ここまでで察しがつく人もいるのではないでしょうか。今回のキーワードは

<100日後に死ぬワニ>

今春Twitterで話題になった4コマ漫画です。このワニは3月20日に亡くなってしまいました。

この漫画で私がすごいなと思った点が2点あります。(すごく偉そうですが勘弁してください 笑)

1つ目は普段経験することがないであろう、死ぬということがわかっていながら物語が展開されていくことです。さらに100日という具体的な数字まで知らされているため、ワニの命日までこっちは知っている状態で読み進めていかなくてはなりません。要するに盛大なネタバレであるにも関わらず、読者を引きつける内容であったことです。

2つ目は特に何も起こらないことです。普通漫画だと『あーなんとなくやばそうだな』とか思うものなんですけど、この漫画は99日目まで一切死ぬということを感じさせません。恋愛であったり、友情であったり夢であったり、そんな誰にでもあるようななんにもない日常から急に死が訪れます。

もしこのワニが自らが死ぬことを知っていたら、もっと違う日常を送っていたでしょう。それほど死ぬということは日常と隣り合わせにある、ということを突きつけられた漫画でした。こんなことをわかりやすく伝えてくれた、きくちゆうきさんは本当にすごいと思います。

残りの人生はあと何日でしょうか?あとどれだけのことができるのでしょうか?

それは誰もわかりません。しかし今回、ワニのおかげで知る立場に立つことができたんです。 早く先輩に告白しろよ! とか 早く元気出して! とかいろんなことを考えたはずです。

しかし私たちはそれを自分に置き換えなくてはならないと思います。今日に後悔はないか?明日への活力はあるのか?

明日死ぬかのように今日を生きる。その積み重ねこそが最高の人生を送るためのたった1つの手段だと思います。

だからこそ死生観を持つ人と持たない人では人生の質が大きく変わってくるような気がしてならないのです。

今回はここまでです!読んでいただきありがとうございました!
とりあえず過去回想はこれにて終了です(笑)次回からは今私が考えていること、私なりの決め事、じゃあ野球にどう繋げるの?とかいうことについて書いていこうかと思います!


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