龍馬の兵法

先日、6月ごろからずっと読んでいた小説、竜馬がゆく(全八巻)をやっと読み終わりました。主に通学中に読んでいたのですがかなり時間がかかりました。^^

竜馬がゆくでは坂本龍馬の生まれてから大政奉還を成し遂げるまでの一生が描かれています。一部だけ要約すると、龍馬が生きた時代は江戸時代末期。江戸幕府はペリー来航によって開国を迫られ、日本では開国論と攘夷論(外国の追放)に二分します。龍馬は勝海舟との出会いによって開国論者となり外国情勢についても学び、今の幕府体制のままでは日本はつぶされるという危機感を持ちます。
この時代は身分階級が厳しく、龍馬は武士でありながら所属する土佐藩の重役に直接会うことすらできないという身分でありました(土佐藩は他藩に比べて特に厳しかった)。龍馬は土佐藩という狭い世界から飛び出すべく土佐藩を脱藩し、人脈をつたって他藩の重役に働きかけ、討幕を目指して駆け回ります。

詰めていけばもっと書くことはあるのですがこのくらいで。この『竜馬がゆく』で龍馬がめちゃめちゃ使っていた言葉があります。それは「時運」です。「時運」と辞書を引けば『時のめぐりあわせ』とあります。龍馬は討幕を目指すにあたってどんどん周りを巻き込んでいくのですが、周りが早く事を進めなければと焦る中、龍馬はじっと絶好のタイミングを見計らっていました。事を成すに最適な時運を。龍馬は最後、ここぞというところで大政奉還を成功させます。

この小説にある「時運」というのは世論といったものも含まれていたと思います。多数の人の賛同がなければ事は成せない。多数の人の賛同があって「勢い」が生まれ、事が成せるのだと思います。

この記事のタイトルは龍馬の兵法としましたが、もちろん監督の孫氏の兵法のパクリです(笑)
龍馬の兵法っていうのは「時運」「勢」が大事だよねっていう意味です。龍馬が生きた時代は情報の伝達の速さも今に比べてかなり劣っていましたし、世論を導くのも難しかったと思います。それに比べて現在ではSNS等の発信ツールもありますし、西南の野球部の魅力であったり、西南にしかない活動であったりを多くの人に知ってもらうことができる時代だと思います。様々な活動を通して西南のことを応援してくれる人が増えれば西南が優勝する「時運」「勢」を作り出すことができるのではないかなと思いました。

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