こんにちは!まめっこのぴいです!
今回は、水問題はなぜ起こっているのか?なぜ水問題は問題になるのか?について考えてみたいと思います。
まず、水問題と言われて皆さんは何を思い浮かべますか?
これだけ聞くと、砂漠のカラカラに乾いた土地に少ししか水がない様子をイメージする人もいるかもしれませんね。また、ざっくりと発展途上国であまり衛生的な水を得られない村の人々をイメージする人もいるかもしれません。
(ちーむまめの以前の記事を読んでくださっている人の中には遠くから子どもたちが多くの水を長時間かけて運ぶ様子をイメージしてくださる人もいるかもしれませんね!)
しかし、日本で暮らす私たちにとってはどのイメージも身近に感じられることはなかなかないのではないでしょうか?
私たちが生きていくために水はなくてはならないものであり、衛生的な水を確実に手に入れられる環境にあるかどうかは非常に重要です。この点、日本は水道の蛇口からそのまま飲める品質の水が出てくるとても珍しい国です。しかし、世界では9人に1人が安定して水を得られなかったり、ようやく得たその水が衛生的でないものであったりする環境におかれています。また、こうした状況におかれている人のうちの半数近くがサハラ以南のアフリカ地域に集中しています。
このように安全な水に安定的にアクセスできない問題のことを水問題と呼びます。簡単に言えば、水の質か量、そのどちらかまたは一方が足りないということを指しているのです。
それでは、この水問題がなぜ問題になるのでしょうか?この点について、今回は4つの観点からざっくりと見ていきたいと思います!
1.健康問題
汚れた水や不衛生な環境によって、毎日800人もの子どもが命を落としています。
これは比較的イメージしやすい問題ですが、水は人間が生きていくために必須のものである以上、それに問題があるとその人間の健康状態に影響をもたらします。
そもそも水がないと人間は生きていけませんし、その水がきれいで衛生的なものでないと病気にかかってしまう恐れがあります。
2.飢餓問題
水問題は人間に必須となる食糧生産にも影響を及ぼしています。
水は人間が飲むためだけに使われるのではなく、食糧生産にも多くのきれいな水が必要になります。世界的には、水資源の実に70%が農業に使われており、家庭で利用されているのはわずか10%にとどまっています。
地球は水の惑星と言われますが、広大な海に存在するのは海水であり、これは塩分を多く含んでいる水です。そのため、そのまま飲むことはもちろん、農業などに使うことも難しいのです。
3.教育問題
現在、多くの子どもたちは学校に行く時間を削り水を汲みに行っています。
水を手に入れることは生命の維持に関わるため、水への安定したアクセスに乏しい人々にとっては優先して行わなければならない大きな仕事として数えられます。そして多くの場合、その仕事は外に出て稼ぐにはまだ早い、学校に行く年ごろの子どもたちが担うことになります。長時間労働となることの多い水の確保を行うために、子どもたちは教育を受ける機会を失わざるを得ないという現状があります。
4.貧困問題
これらの問題は全て、貧困問題と関連しています。経済的な余裕があればクリアできる問題も多くありますが、実際にはそれだけの余裕を持たせることが困難であることがほとんどです。貧困のために水問題を解決することができず、水問題のために教育を受けさせられないまま子どもたちにも貧困が受け継がれてしまうという悪循環が生まれているのです。
そのため、こうした問題に直面している当事者たちだけでは解決しきれない課題をサポートする存在が必要とされています。
単純に水が足りなくて困っている、というだけではなく、この水問題には様々な問題が含まれているんですね!
今回は水問題の奥にある4つの問題について簡単に見てみました。次回以降の記事にてこれらの問題についての詳しい内容や水問題の解決によってどんな効果が考えられるかなどをお伝えしていく予定です。ぜひそちらもお楽しみにしてください!
また、The Water ProjectのHPでもこうしたトピックを細かく取り扱っているので、関心を持った方はぜひこちらもチェックしてみてください!
↓↓↓
https://thewaterproject.org/water-scarcity/
参考文献
公益社団法人 日本ユニセフ協会
https://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_act01_03_water.html
(最終閲覧日:2021/04/11)
The Water Project “Water Scarcity in Africa”
https://thewaterproject.org/water-scarcity/
(最終閲覧日:2021/04/10)