140字小説

授業課題で140字小説を作ることになりました。

なぜ140字かというと、Twitterでツイートできる最大文字数が140字だからです。その「140字」という制限の中でどんなふうに始まりオチをつけるか、というのを念頭に置き、青春をテーマに二作品作成しました。
私が書く小説は10代後半の学生の学校生活などを描く「青春」というものにジャンル分けされるので、この課題でもその要素を入れられるよう意識しました。

内容は添付ファイルを見ていただけたらと思いますが、それぞれの作品の解説をしようと思います。(分かりやすく添付ファイル名に分けて書いてあります)



【140字_先輩】
この作品の主人公は高校二年生の女の子になります。その子はひとつ上の先輩に片想いをしていて、放課後に互いのことを話し合うのが日常となっていました。そんなある日、先輩に彼女が出来たことを風の噂で知って葛藤する_という話です。

最後の文章に先輩が「また明日」と声を掛ける場面で「じゃあね」ではない理由は、「また明日」ということは文字通り「また明日も会おうね」という意味が込められています。(個人的な考えも入りますが)「また明日」っていう言葉が放たれる限り、女の子と先輩が会うことが必然的に約束され、女の子はそれを理解しているので「好きなのかもしれない」と期待してしまう裏設定(?)を込めています。


【140字_カメラ】
これは今年書く予定の長編の一番書きたい部分を文字に起こした感じになります。ワンシーンを書いたので、先程書いた先輩のやつとは違って説明することはあまりないです。

この作品の主人公は男の子で、フィルムカメラで男の子を撮っている女の子が出てくるのですが、友人止まりという関係です。文字にすると難しいのですが、互いに恋愛感情は存在していない状態になります。
(個人的には告白して恋人関係になるより、互いに淡白(?)で友人関係で過ごしていくほうが好きです。作品で例えるなら河野裕さんの『いなくなれ、群青』(小説はもちろん、映画化もされてます)の主人公とヒロインのような関係性です)

男の子の後ろには夕陽があり、逆光で男の子の顔などは暗くなって見えなくなります。それにフィルムカメラを持って撮ろうとしていた女の子は「見惚れていた」と言うのですが、実際に見てみても綺麗なんだろうなあと個人的には思います。



どの作品が良かったのか授業内でアンケートをしたのですが、カメラの話が好評だったようで良かったなと思います。私自身もカメラの話は気に入っていたので、文字だけで伝わる雰囲気や世界観は大事なんだなと改めて思いました。

よく私は音楽を聴くのですが、140字で歌詞小説を書いても面白そうだなと個人的には思っているので、時間があるときに作ってみようと思います。

  • 140字_先輩.pdf
  • 140字_カメラ.pdf