高校生に共感されるもの

ある日の朝のことだった。
私は昼食を買いに、学校近くのコンビニに寄った。
大好きなサンドイッチと甘めのコーヒーを買い、レジに向かう途中のこと。
お菓子コーナーで、とあるものを見つけた。
有名なお菓子会社カンロが作った「透明なハートで生きたい」という飴だった。
 
飴離れが進む十代をターゲットに、現役高校生と共同開発したものだそうだ。
飴の形はハート型、綺麗な景色の写真を使ったおしゃれなパッケージ、十代の揺らぐ気持ちに寄り添った言葉が裏面に書かれているという、いわゆる十代がエモいと感じるものになっている。
私はネットニュースでこの飴のことを知っていたが、実物を見て改めて可愛いと思った。
 
そのネットニュースを見ていて、印象に残った言葉がある。
「高校生は無敵な面があると思っていたけれど、意外と心の寂しさがあり、私達が想定していなかった回答が印象的だった」
この飴のプロジェクトリーダーの方の言葉だ。
心の寂しさ、気持ちは高校生に共感される。
私の作品は感情の動きを大事にしていて、ターゲットも高校生を想定している。
作品を作る上で直接的には関係ないが、こういうプロジェクトも参考にするべきだと思った。