第8回公演『あいまい宝島』を終えて

こんばんは、今回の記事は3回生の池田駿介が担当させていただきます。

つい先日第8回公演あいまい宝島、全4公演終演いたしました。会場にお越しいただきご観劇いただいた皆様、ライブ配信をご覧いただいた皆様、並びにご助力いただいた関係者の方々本当にありがとうございました。

思ったことをつらつらと書き連ねているような形なので拙い文章ではありますが、お読みいただけると幸いです。

今回私は演出助手と小道具、そして公演と並行して行っていたハンセン病に関する啓発展示の担当者として公演に関わり始めました。ですが諸事情で途中から役者としても参加する運びとなりました。今回の公演は役者として出演せず裏方に徹しようと思い演出助手と小道具としてだけ参加したのですが稽古を見ているうちに役者として参加したかったという気持ちが徐々に湧いてきていました。そうした状態で唐突に諸事情により役者をさせていただけるような機会が回ってきて、手放しで喜べるような事ではないのですが役者をさせていただけるありがたさを噛みしめながら精いっぱい演じさせていただいたつもりです。私の演じた人物は騒がしく元気のある人物だったのでその役柄を通じて隔離された島の中でも力強く生きようとする人間の美しさなどが伝わっていたならいいなと思います。

以前書かせていただいた記事ではアップの進行について考えて書いていたりしていたのですが公演終了間際ではアップにかけられる時間が少なく、いかに短い時間でアップを済ませ稽古に時間を回せるかというような時間との戦いだったように思います。そのため小屋入りしてからは最低限ラジオ体操、柔軟、発声をしてアップを終えていました。またアップの進行だけでなく役者全体のまとめ役も気づけばするようになっていました。ただ演出助手として役者をまとめるのではなく、役者を兼任していたことによって様々なことが役者と共有しやすくなり、やりやすかったのではないだろうかと今では思います。ただ演出助手と役者を兼任すると大変なのでその兼任は今回きりになるとは思いますが()

今回の公演はSTEPに入って間もない1回生が数多く参加してました。その中には演劇経験がない子も多くそんな中勇気を出して役者に挑戦している子がいたり音響や照明などの卓操作に挑戦している子たちがいたりしていて慣れないことながらも一生懸命に自分の役割に打ち込んでいる様子を見て私も幾度となく元気やモチベーションをもらいました。稽古が終わった後に帰りの電車でおしゃべりをいっぱいしたり、時には稽古終わりに一緒にご飯を食べたりして忙しいながらも楽しく充実した稽古期間だったと思います。

今回の公演はコロナ禍の最中という事もあり座組みのメンバーの体調不良は常にコロナの危険と隣り合わせでした。体調を崩したメンバーこそいましたがコロナウイルスに感染は誰もしていなかったのでなんとか公演終了まで走り切ることが出来ました。また体調不良でしばらく休んでいた役者がいたのですがだれ一人としてその役者を責めることなく復帰した時に温かく迎え入れていたのが今回の座組みで特に印象的だったところです。
座組みが動き始めた9月上旬と比べ公演終了後の11月中旬の今、公演という大きな山を越え目に見えて分かるようにメンバー一人一人の距離が縮まり団体として強くなったなと感じました。ただ、主体性はこれからな部分もあるように思うので活動していく中で自ら考えて動いていけるように、そんな風に成長していってくれたらと思います。多くの新メンバーが初めて演劇に触れた今回の公演ですが演劇そのものの楽しさや、同じ目的を持った仲間たちと何かに本気で取り組むことの楽しさを感じてもらえていたら嬉しいです。

結果何が言いたかったんだろうと書いている自分でもわからなくなるような取っ散らかった文章ではありましたが言いたい事としては
「忙しくて大変だったけど熱い新メンバーたちと一緒に公演を作れて楽しかった
ということです!
最後まで読んでいただきありがとうございました、今後ともSTEPの活動を見守っていただければと思います。

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