感謝と想い

どうも、四回生の眞鍋です。

追手門学院大学舞台表現プロジェクトSTEP第8回公演「あいまい宝島」全4公演を無事に終演致しました。

ご来場いただいたお客様、Live配信でご観覧されたお客様。STEPのためにお時間いただいたこと、心より感謝申し上げます。

コロナウイルスが猛威を振るう、このご時世に感染対策をしっかりしていたとはいえ、有観客で公演をすることができたということは誇れることではありますが、STEPだけではなく有観客公演のために動いてくださった関係者の方々の尽力あってのことだということで、感謝しなければいけないことだと感じています。


まず終演して思うのは、改めて自分1人では何もできないということです。制作、舞台美術、映像、展示。思い返せば1人で成し遂げたことなど、一つもありません。各部署に参加し、その部署のメンバーに助けられながら自分の出来ることを必死にやった結果として、大勢のお客様に観劇いただき、純白の舞台美術があり、舞台映像があり、ハンセン病等の展示があるんだと思っています。

そこまでの道のりは正直、楽しいことばかりではありませんでした。それは創るということ、表現するということを本気でやっているからこそ、必然なのかもしれませんが、裏方の仕事量の多さと忙しさに追われ、メンバーの行動・言動に呆れ・落胆し、自身の出来なさに嫌気がさし。ブルーな気持ちになりました。もうどうにでもなれやとメンタル的に潰れる一歩手前までいきましたが、それを乗り越えられたのはメンバーとのコミュニケーション、支えがあったからです。本当に心の底から感謝しています。


唐突ですが、私の大学生活は色がなかったと思います。大学と家との往復。友達もいない。教職が本格的に始まり、そこでの友達ができるまでは大学生らしいことは何もしていませんでした。その友達の誘いでSTEPに所属し、あいまい宝島に携わることで、最後にSTEPのメンバー手によってたくさんの色をつけることできたと思っています。本当にありがとう


4回生の私は、直に卒業です。STEPからも身を引く存在でありながら、考えることは今後のことばかりです。次がないというのがこんなにも歯痒いものだとは思いませんでした。一回生から参加していればこんなことは考えなかったのかなと思ったりしましたが、後悔先に立たずというやつですね。

終演から少し期間が空いたのでSTEPのために、私に何が出来るのかをゆっくり考えました。他部署にたくさん関わった私だからできること。それは「残す」ことかなと最近は思っています。ソフト、機材はどのようにして、どういうものが必要で、どういうスケジュールで、どういったところと連携をとって、どういうところがしんどいのか対策は、というように……。私達が経験したことをデータとして残すこと。それが去りゆく私が大切な後輩達に残せることで、今後のSTEPに関われることなのかなと考えています。

差し詰め、私が宝だと考えているSTEPの繋がり、作品のための手がかりといったところでしょうか。


今公演は、追手門学院大学社会学部所属のハンセン病のスペシャリスト蘭教授と演劇のスペシャリストである横田准教授のコラボで作り上げられた「あいまい宝島」。学術性もしっかり高めた演劇を作ろうとしているSTEPにとっては、これ以上ないスタートを切れたのではないかと思っています。このままいいところは継続して、ダメなところは改善して、STEPにしか表現できない演劇を創っていってほしいなと思っています。

最後になりますが、改めてあいまい宝島をご覧になられたお客様、並びに今公演にご助力いただいた関係者の皆様本当にありがとうございました。

今後ともSTEPをご愛顧いただけましたら幸いです。

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