私たちWorldFut TSUKUBAは年に1~2回、カンボジアへスタディツアーを行っています。私自身はまだ1度しか行ったことがありませんが、カンボジアの人たちと自分自身の文化的な「違い」に驚かされました。
その1つは、カンボジアの人々の「おおらかさ」です。マイナスに捉えるとすると、「負けん気が弱い」というふうに見ることもできます。村の子どもたちも、プロのサッカー選手も「負けてもしょうがないか。」と前を向ける人がほとんどなようです。それは「落ち込みづらい」という反面、なにか行動を起こそうとしたときの「原動力」となりうる感情が薄いのではないか、とも思うのです。
それが悪いことだとは思いません。もしかしたら、その方が幸せに暮らせるのかもしれない。幸福度の高い国というのは「身の周りの幸せに気づける人が多い国」だと、どこかで聞いたことがあります。「日本は幸福度の低い国だ」というのも聞いたことがあります。だから「負けん気を持て!!」なんて思ったりはしません。文化の押し付けになるなんてまっぴらごめんです。外国の人たちにアプローチする以上、最大限慎重にならなくてはいけない点だろうと思っています。
ただ、「なにくそ!」と思ったり、なにか成し遂げたい目標に向かってがむしゃらに頑張ってみること、その楽しさ、爽快さ。そこで得られる経験、感情をできれば少しでも体験してみてほしい。その経験が子どもたちの将来にプラスに働いてほしい。そのきっかけを「サッカーをする」ということで、自分たちが届けられれば…!!と思っています。