幼少時代は、自他共に認めるほど元気で、いつでもどこでも歌い踊っていた事が印象的です。
その頃は、ただ単純に「動物が好きだ」という理由でペットショップで働くことが夢でした。そして今は、その大好きな動物に対してもっと別の形で役に立ちたいと考えています。
家では、ぬいぐるみや人形で遊ぶ事がとても多かったので、それらの関わりから、想像力が培われたなと思います。小学一年生の時には、夏休みの課題で描いた鳥の絵画が入選しました。特に絵が得意ではありませんでしたが、芸術に必要なのは技術だけでなく、「想像力」なのだなということを学びました。
父がよく絵を描く人で、部屋にはたくさんの道具が置いてあり、暇な時は父の真似をしてインクで絵を描いていました。
高校は、得意だった英語をより一層磨くため、外国語を専門とする高校に行きました。そこで、私は初めて国際関係学の授業を受け、とても興味を持ちました。
模擬国連という、学生が各国の大使になりきり、実際に起こっている国際問題を議題に国連の会議を模擬する活動が毎年行われ、「難民」を議題に、チームのリーダーを務めました。
リサーチ能力はもちろん、全く違った視点から物事を考えることを求められるため、国際問題への理解がより一層深まると共に、問題の本質を捉える力や分析力、論理的思考といった力を養うことができました。
また、学校で行われる英語でのスピーチコンテストでは、LGBTQ+をお題にしたスピーチで2位に入賞しました。幼い頃から私の周りにはLGBTQ+の人が多くいたので、このことに関する差別や事件を見るたびに自分のことのように悲しみを感じていました。
少しでも多くの人がLGBTQ+について知り、受け入れ合うことでHATEのない世界に近づいて欲しいという思いから、このお題を選びスピーチを行いました。
授業では、パワーポイントを使いプレゼンテーションを行うことも多く、色々な行事や普段の授業を通し、自分の考えを確立し、まとめ、人前で発表するということに早くから慣れることができました。
当初は、英語力を磨くために選んだ高校でしたが、ここで自分が本当に興味がある分野に気付き、英語をただの言語ではなく、「ツール」として使うということを学びました。
高校で国際関係学に触れる中でより興味を持った問題が難民問題でした。日本は他の国と比べて難民を受け入れている数が極端に少なかったため、この問題を学ぶには実際に難民を受け入れている国に行くべきだと考え、イギリスのヨーク大学を目指すことにしました。イギリスの大学に進学するには、まずFoundation Course(ファウンデーションコース)という、大学入学に必要となるAレベルを取得していない留学生のための大学準備コースに行きます。私は半年で規定の成績を修了し、ヨーク大学の国際関係学部に入学しましたが、半年で退学しました。
大学を退学したのには、1つ自分の中で大きく変わった考え方にありました。それは、「いつまで経っても国際問題が解決しないのは、この問題を知らない人が多すぎるからではないか。」ということです。いくら組織で難民問題や環境問題に取り掛かっても、それは1部の人間であって、この国際問題は地球規模で動かない限り解決しないと思いました。そこで私は、まずにみんなに現状を知ってもらうことが1番大切だと思いました。
人が日常的に目にするところに、この国際問題についてのメッセージを乗せて発信していけば、今よりももっと多くの人に関心を持ってもらえるのではないかなと思ったので、メッセージ性の強いデザインの道に進むことに決めました。
<イギリスの友達>