精神障がいのある人たちに対する社会の偏見の目はまだまだきついのが現状。 道すがら出会う、明らかに危険そうな精神異常者のような人がいることで、精神障がいのある人たちを一緒くたにしてしまう傾向が強い。
そのことにより、精神障がいのある方の社会参加が難しくなり、障がい者雇用の枠には近年精神障がいも組み入れられはしたが、障がい特性を理解した上での、仕事の創出などはまだまだ改善の余地があると考えている。
私自身が精神疾患を経験したこともあり、自分や同じく精神疾患に苦しむ人たちの研究を10年以上してきた。
人よりも敏感な感度の脳を持って生まれてきたことにより、精神的ショックを受け、病気なってしまうことが多いが、認知行動療法や対人関係療法を通じて、考え方、コミュニケーションを変えれば回復することができる。
また、敏感な感度の脳を持っているというのは、障がいというよりは才能の部分が大きく、働く環境の整備、雇用形態等を工夫することで、その脳を使い、顧客ニーズを汲み取ったクリエイティブな仕事をすることは可能であると考える。
脳が敏感な人たちの能力を発揮できるよう、働く環境を整えることが何よりも大事だということを社会に伝えていき、多くの精神障がいや発達障がいがあると言われる人たちが能力を発揮し、重宝される社会の実現を目指していきたい。