なぜ「ダンス」なのか。
皆さんはダンスにどんなイメージを持っていますか?
かっこいい、おしゃれ、難しそう、、、色んなキーワードが浮かぶでしょう。
バレエや流行りのヒップホップなどのダンスを思い浮かべて、
海外からきたもの、というイメージを持っている方もいるかも知れません。
私はよく色んな人に、「ダンスは踊れますか?」
という質問をするのですが、
ほとんどの人から、
「いやいや、私は踊れないです!」
「リズム感が無いので、、、」
「難しすぎて無理です!」
といったような答えが返ってきます。
では例えば、「歌は唄えますか?」
という質問をすると、
「まぁ、上手くはないですが、、、」
「下手ですが、カラオケは好きでよく行きます」
といった答えが返ってきます。
これ、ちょっと変だと思いませんか。
ダンスに関しては、
何故か「上手く踊れないとダメ」という先入観があるんですね。
でも全くそんなことはないんです!!
みんなで楽しくカラオケを楽しむように、
自分の好きな音楽に合わせて体を動かすだけでも、それはダンスだと思います。
ダンスのジャンルとか、
上手いとか下手とかそういうことは全く関係ありません。
同じような話で、
ダンスは学校教育にも導入されたものの、
学校の先生がダンスを踊れないので指導に苦労している。
そんな事を聞いたことがあるかも知れませんが、ここにも大きな「誤解」があります。
例えば小学校の先生だと、
国語、算数、図工、体育など様々な教科を教えつつ、
さらに体育の中でも、サッカーやバスケ、水泳など様々な競技を指導しています。
ただ、先生は全ての競技においてその道のプロという訳ではありませんよね。
でもその競技のルールや理論、練習の仕方など、指導方法を理解しているので、
授業が成り立っているんですね。
これ、ダンスも全く同じなんです。
ダンスの理論や練習の仕方といった指導方法を理解していれば、
その先生自身が上手く踊れなくても、授業をすることは出来るんです。
我々が行なっているダンス指導研修会のコンセプトは、
「ダンスは上手く踊れなくても指導できる」
https://www.jdac.jp/system/workshop
その人自身がダンスが上手いことと、
上手く教えることが出来るかということは別の話なんですね。
私が昔やっていた野球の世界でよく言われる、
「名選手、必ずしも名監督にあらず」とも共通していますね。
義務教育に導入された理由も、
実は、子供達にダンスの技術を磨いてもらってダンサーを目指したり、
スキルや難しい技を習得することを目指しているのではないんです。
健康や体力向上はもちろんのこと、
コミュニケーション力、自己表現力、協調性、創造性など、
子供達の「豊かな心」を育むことが目的なんです。
ダンスを通じて、子供達に何を学んでもらうか。
指導者自身が、そういった想いを持って指導することが大切だと考えています。
最後に、
日本にも、古くから伝わるような、五穀豊穣や健康を願う踊りや、
四季折々のお祭り、全国各地にある民踊など、多くの「ダンス」が存在します。
ダンスは我々人類が持つ、最古の文化の一つとも言われています。
私たちJDACは、
ダンスを、
生涯を通じた運動・スポーツとして、
教育や文化として、
コミュニケーションツールの一つとして、
老若男女問わず全ての人が楽しめるものにしたいと考えています。
JDACのコーポレートメッセージは「踊る力を未来へ」
次世代へ向け、ダンスで新たな価値を創造し、社会貢献を果たしていきたいと考えています。