私は、2人兄弟の末っ子として産まれました。小さい頃は、よく兄の後ろをついて回って兄の友達に一緒に遊んでもらっていました。水泳やテニスなどの習い事をしていたのですが、これも兄の影響です。幼稚園、小学校と何不自由なくやりたいことは全部やらせてもらい、小学生の時には吹奏楽にのめり込んでいました。
この頃は、まだ世界でどんな問題が起こっているかなどは知らず、今の生活が当たり前だと思いながら過ごしていました。
中学生の時は、卓球部に所属していました。この頃に、祖母に「私はマララ」という本をもらいました。これを読んだ時の衝撃は今でも忘れられません。常に死と隣り合わせの生活を送っている人がいるということ。学校に通いたくても通えない、勉強したくてもできない子供がいることを知りました。また、「僕たちは世界を変えることができない」という映画も見ました。大学生がカンボジアで学校を建設するという話なのですが、これを見て国際協力に興味を持ち始めました。
高校に進学して、私は海外研修の一つにあったカンボジア研修に参加しました。私の学校はSGHに指定されていたので授業のなかで世界問題についてやカンボジアについては学んでいたのですが、実際に訪れるとイメージしていたものとは全く違う景色が広がっていました。貧困の格差は激しく、物乞いをして生活したり、ごみをあさって生活している人が数多くいました。しかし、そんな中で一番印象に残っているのが、人の温かさです。どこに行っても優しく笑顔で受け入れてくれ、ヒアリング調査などから、カンボジア人皆がお互いに助け合いながら生きていることを強く感じました。このような体験から、私は世界に興味を持ち、国際協力がしたいと強く思うようになりました。
大学に入って私は国際協力ができる団体を探していました。その中で出会ったのが「Smiles Production」です。 インドをフィールドに奨学金事業などを行っており、少人数ながらも個々の力を最大限に発揮しながら活動しています。自分のやりたいことができる環境が整っており、また熱い気持ちを持つメンバーがいるので、これからもっともっとこのSmiles Productionを盛り上げていけれたらと思っています。