中学生の頃は、ピアノと音楽理論を習い始めるなど、興味のあることに気ままに取り組んでいました。
中学2年生になってから、友達に勧められてアニメーションを観始め、それまで主体的にアニメーションを観てこなかった私はその魅力に取り憑かれました。しかしこの時はまだアニメーターを目指したいという気持ちは全く持っていませんでした。
私は美術部に所属していたものの、本格的に体系化して自らの画力を上げることに興味を持ち始めたのは中学3年生になってからでした。おそらくそのきっかけとなったのは、アニメーターの方がSNSに投稿した、TVアニメーションに使われた原画の動画ファイルでした。私は、アニメーションは本当に人間が鉛筆で描いているのだという実感と、アニメーターの凄まじい技術に、大きな衝撃を受けました。そして絵の勉強とアニメーション鑑賞を続けていくうち、高校入学頃にはアニメーターを志望する気持ちが固まっていました。
高校では、色々な挫折をしながらも徐々にこの業界に向けて歩みを進めていくこととなります。
今までとは環境が大きく変わり、アニメーション以外のことに使っていた時間と労力をほとんどアニメーションの勉強に充てられるようになりました。挫折を感じることも多いですが、新しい視点や自分に足りないものを見つけながらひとつの職業に向けて勉強できる時間に、私は大きな充実感を抱いています。