ヒストリー

ごく平凡な日本人家庭に生まれ、育つ。祖父母の家には韓国風の家具があったり、韓国料理が振る舞われたり、韓国の文化と触れる機会は多かったが、両親が日本人なこともあり、自身が日本以外にもルーツを持っているとは考えたこともなかった。

中学2年生のとき、両親から祖父母が在日朝鮮人であり、自分自身が在日3世ともいえる存在だと告げられ衝撃を受ける。その後、自分自身のルーツである在日朝鮮人がどんな存在なのか、日本と朝鮮半島の間で何が起こったのか、どうしていまだに差別が残っていて周りに自らのルーツを隠さなければならないのか、といった疑問が生まれた。高校生になり、両親にも秘密で在日韓人資料館のセミナーに参加したり、書籍で学んだりする中で、この問題を解決することに貢献したいと強く思うようになった。

また、中学3年生のとき、それまで危険なイメージをもっていたフィリピンにAFSの平和学習研修で訪れた。相手のことを知ろうと積極的に関わることで、現地の生徒と仲良くなれたとともに、人々の陽気で穏やかな日常生活に触れたことで、今まで自分がメディアに頼りすぎて偏見を持っていたこと、直接の交流こそが相互理解をもたらすことを実感した。

日韓交流ができるサークルを探していたところ、SNSでOVAL JAPANを見つけた。