小学校6年生のときに東日本大震災を経験。自身は内陸に暮らしていたため、直接的な被害こそなかったものの、住み慣れたふるさとの変わり果てた光景や、自身と同じ世代の多くの子どもたちの命が災害によって一瞬で奪われてしまったことに、これまでにない衝撃を受けたのと同時に「生き残った者として、変ってしまったふるさとのためになにかできないか」という問題意識が芽生えた。
幼少期の問題意識から、高校では生徒会執行部に所属。学校というフィールドを飛び出して、地域の活動に積極的に参画した。そのなかで、岩手県大迫市の地域おこし協力隊の方が「大迫にはぶどうの産業が根付いているものの、後継者不足で産業が衰退しつつある。地域の若い人たちの力を借りたい」という要望を受け、校内でぶどうの栽培ボランティアを募り、30名を超える学生を集めることに成功。進学校のため、高校生が地域に関わる機会や環境がないなかで、史上初となる地域のボランティア活動を実施するに至った。
ふるさとに貢献できる人材になりたいという思いから、大学は岩手大学に進学。「地域の持続可能性を高める」ということに関心を持ち、環境マネジメント学生委員会に所属。委員長として、地域の環境保全活動に従事し、自身の得意としていたプレゼンスキルを高めたいという思いから、国内外のプレゼンで発表。大学1年生のときに出場したアジア国際会議では京都大学、大阪大学などの名門校が出場する大会で、ノミネートを果たした。また、「地域の魅力や価値を最大限に高めたい」という思いから観光の底上げにも関心を抱き、イン・アウトバウンド促進を目的とする学生団体にも所属し、活動を行っている。
なし。