小学校時代は野球少年でした。
友達とグラウンドでよく野球をしていました。懐かしいです笑
小学生の時分から、性的な悩みを抱えてきました。それを理由とする差別や、死を常時覚悟する体験から、精神疾患を発症しました。そうしたことが原因で、大学も実質的に4年間休学していました(2019年度から復学)。性嫌悪、女性嫌悪も経験しています。
性的な悩みとは何か。私はセクシュアルマイノリティーではありますが、LGBTではありません。セクシュアルマイノリティーの啓発が少しずつ進んできたとはいえども、私のセクシュアリティーについては、全くと言っていいほど可視化されていません。ゆえに、「マイノリティーの中のマイノリティー」といえるでしょう。
性的な悩みと精神疾患。この「二つの事情」は、一生明かさず墓場まで持っていくつもりでした。
鬱々とした人生ではありましたが、私には素晴らしい仲間がいます。休学前に出会ったサークルの仲間です。彼らが、私に温かい言葉を何度もかけてくれ、自分のことを捨ててまで家に駆けつけてくれたこともありました。
そうした温かい行動の数々に、私は彼らに精神疾患の過去を復学前にカミングアウトできました。彼らは私の目を見て温かく、私を受け入れてくれました。彼らとは今も仲良くさせていただいています。
また、2019年10月には、その年に出会った中で最も信頼できる友人に、セクシュアリティーをカミングアウトすることができました。
彼には30分ほどかけて私の半生を語りました。語り終えたとき、彼は泣いてくれていました。話して良かったです。わかってくれたと思いました。そして言ってくれました。
<僕の世界が広がりました>
自分がいることで、世界が広がる人がいると思うと、自分には「力」があるのだと思えます。
多くの方のご協力により、今は精神疾患の影響もなく生活ができています。しかし、性的な悩みをカミングアウトするには、まだまだ大変な状況です。少しずつ協力してくださる方が増え、周囲から理解されるようになってはいますが、時間はかかると思います。でも、今後も愚直に、泥臭く、私のような人がいることを理解してもらえるように伝える努力をしていきたいと思います。
私をカミングアウトへと導いてくれた友人たちのように、誰かの笑顔のために行動していきたいです。それは彼らへの恩返しであり、彼らの恩を他の方々に送ることにもなるはずです。