全国180名の大学生が監督として参加する長編オムニバス映画『突然失礼致します!』。9月1日に完全版がYouTubeで公開されたことを記念し、東京都内のアテネ・フランセ文化センターで11日、関係者向け劇場試写会を行った。
映画『突然失礼致します!』の劇場公開はこの日が初めて。長野県からの後援のもと、政府・自治体・会場の新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインに基づく対策を講じ、首都圏を中心に本作の製作に参加した監督・スタッフ・メンバーら50人が集まった。
(写真:感染予防対策に検温を行うスタッフ)
上映を前に、製作委員会のスタッフが登壇。
司会を務める村悟企画原案の案内で、製作総指揮を務めた熊谷総監督と監修の小城製作委員がZoom経由であいさつした。
熊谷総監督は「劇場公開できたということは感無量、非常に感慨深い」と、参加者と劇場スタッフへの感謝を述べ、「このコロナ禍においても我々学生の持つ熱いエネルギーの炎は消えることがなかった。その成果が今回の劇場公開という形で実った」と感動をあらわにした。「自分は旗振り役に過ぎない」と改めて参加監督・スタッフへの感謝を述べ、「どうぞ本日は楽しんでください!」と呼びかけた。
劇場公開に向けて尽力した小城委員は劇場スタッフへの感謝を述べると、「今回は劇場(一般)公開を目指した、その前の関係者向け上映会。ぜひともYouTubeでの上映と異なる劇場ならではの本作品を体感いただけたら」と語った。
本作には著名な映画監督をはじめとした映画関係者からも続々とコメントが寄せられている。試写会にあわせて、大ヒットを記録したインディペンデント映画『カメラを止めるな!』のキャストからは動画コメントが届けられ、「(学生映画と自分達の)考えていることは同じ。応援します」(谷口智和役・山口友和様)、「家にずっといることに飽き飽きしている学生たちが、同じベクトルで一つのことをやろうとするときのエネルギーは凄い」(曽我大臣役・曽我真臣様)など本作品への応援メッセージをいただけた。
(写真:村氏の持つスマートフォンからZoomで語りかける熊谷総監督。)
いよいよ本編の上映が開始。8月16日までに製作された全作品177本が一挙上映された。
迫力あるオープニングアニメ映像は劇場音響も相まって臨場感をもって映画のはじまりを演出。大スクリーンで繰り広げられる短編映画の数々は190分以上という上映時間を忘れさせ、試写会に参加した監督の作品が流れる度に会場は静かな興奮に包まれた。
また同時に、会場となったアテネ・フランセ文化センターにおいて、年明けから開始する劇場公開の第一弾として、本企画に参加した全180作品の一般向け上映会を行うことが発表された。続報は映画『突然失礼致します!』公式サイトおよび公式SNSなどをチェックしてほしい。
今後の劇場公開では、全作品が上映される機会はアテネ・フランセ以外では未定。他劇場での公開に向けて作品を厳選するため、現在作品の人気投票が実施中だ。
・作品公開URL(YouTube) : http://totsuzen-movie.zi.cr/
・作品投票URL : https://a.japaration.jp/voting.php
[撮影:伊藤 潤・坂元祐文 / 文:福井健一郎(合同会社ザーズラック)]