戦時性暴力について

皆様こんにちは! みうです。
3月に入り、温かくなってきましたね。花粉で大変ですが…。

今回はタイトルにもあるように、戦時性暴力について書かせていただきたいと思います。
なぜこのテーマを選んだかといいますと、現在世界情勢が混乱しています。その中で「ロシア軍による女性への性暴力」という記事を見ました。私自身、2回生春学期に必須科目で性暴力についてプレゼンしたこと、何より私が国際協力に興味を抱いたきっかけである子ども兵のポスターの中に、少女兵への性暴力が含まれていたこともあり、皆様にも共有したいと思いました。重たい内容ではありますが、一緒に考えていきましょう。

まず、戦時性暴力の歴史は古代ギリシアまで遡ることができます。ホメロスの叙事詩『イリアス』には、トロイア戦下の女性たちが征服者の戦利品とされ、兵士に分配されました。中世の十字軍や宗教戦争、近代の義和団事件や第一次世界大戦でも性暴力は横行しました。現代、紛争下に暮らす子どもの数4億2,600万人の6人に1人にあたる7,200万人の子ども達が、子どもへの性暴力を行った武装集団がいる周辺地域で生活しているとされています。紛争地域での性暴力は、武装集団や政府軍、法執行機関によるレイプや性奴隷、売春の強制、強制妊娠、強制不妊手術、強制中絶、性器切除、性的虐待、性的拷問などが挙げられます。
南スーダンでは、65%の南スーダンの女性や女の子が身体的暴力及び性暴力を経験。
リベリアでは、紛争後、15歳未満でレイプ被害にあった子どもは65%、何らかの性暴力にあった子どもは87%。
コンゴ民主共和国では、毎年1万2000人から2万人が性暴力にあっており、その30%~50%が子どもで、大部分が少女。東部の地域では、1996年以降3人に2人が性暴力の被害。
と、今回はロシアとウクライナという理由で焦点を当てられましたが(気がする)、現在でも様々な地域で性暴力は横行しています。

なぜ、戦いと性暴力は切り離せないのでしょうか?
性暴力は、お金のかからない安価な武器として利用されます。
自動小型銃「AK47」のような武器と違って購入とメンテナンスを必要とせず、体一つで多くの人々を精神的にも身体的にも痛い目に遭わせられます。戦いが起こっている地域では司法制度はほぼ機能しません。故に、加害者は不処罰でいることが多いです。さらに、性暴力は恐怖心を植え付けることが可能です。自分自身や自分の友達、家族として置き換えて考えてみてください。どちらが被害に遭ったとしても、悲しみや苦しさ、無価値という精神的なダメージを受けることは想像に難くありません。

性暴力は戦時だけの問題ではありません。日本でも大きな問題となっています。このことはまた機会があれば…。

本記事で皆様の考えや理解が少しでも深まったのなら嬉しいです。