未来のためにLONDAMができること

わたしがLONDAMを通し実現したいことのひとつに、世の中の消費の形を変えたいという強い願いがある。

きっかけは、ノルウェーの首都オスロにある、ノーベル平和記念館でのことだ。ディスプレイや資料を通して、世界の貧困や戦争地域についての現状を改めて認識させられ、ただ言葉を失うばかりだった。

ゴミとして捨てられるはずだった車の部品が形を変えて、かわいい水色のゾウの小物に生まれ変わっていたのを、

本来捨てられるはずのデニム生地とスキニー生地が、お洒落なリュックに生まれ変わっていたのを、ギフトコーナーで見つけたとき。

思わずかわいい!ほしい!と手に取った。

値段を確認して目を見張った。

1万円だ。

おそらくただの古着や、ゴミからできていたはずだから、本来ならばタダも同然のはずだ。しかし、そんな元「ゴミ」を目の前にして、どうしてもそれがほしいと、諦めの悪い自分がいた。

そして同時に思った。今までなんて無駄なお金の使い方をしてきたのだろうと。

当たり前にゴミとして捨てられるはずだったものが、機能性のある商品に生まれ変わり、同時に作り手の問題も解決すると知ったとき、わたしは日本の消費のあり方を変えたい、といてもたってもいられなくなったのである。


探してみると、世界には難民のライフジャケットで作られたMacBookケースが販売されている会社があると知った。賞味期限切れの食材のみを使用するレストランがあることを知った。


ブランド品が好き、メーカー品が好き、

そんな嗜好を責めるわけではない。


けれど、その企業が、もっとダイレクトに、もっとわかりやすく社会貢献をしていたら、もっと愛着がわくのは当然なのだろう。もっとその企業に寄り添いたいと思えるだろう。


地球、売り手、買い手。

その三者が満足して初めて、本来の消費が起こるべきだし、そんな消費しか起こらない世界であるべきだ。


だからわたしは、自分が本当にいいと思える商品を、それを本当に求めている人の手に届けたい。できるだけ、手放したくないと思えるような、手放したとしても地球という循環を通して形を変えて、またわたしたちの手に戻ってくるような。

そんな消費の一介となることで、わたしはLONDAMを通してサステイナブルな社会を実現したい。