少年少女がセカイ系で居られる期間は限られている。自然と自分の関係をセカイ系的に捉えられるくらいに、多感な妄想に現実的な手触りを感じる時期が存在する。時期を越えればそれは死ぬ。その子供に触れることで大人は社会システムから主体性を回復することもある。ガンダムに乗ることで少年は少年のまま巨大な身体を得て、エントリープラグに差し込まれることで世界の命運を占う存在になることもある。未来人や宇宙人や超能力者が日常にセカイ系を連れてきて、彼女が最終兵器である高校生活を終えて、なろう小説の向こうで異世界転生を繰り返すようになって、そんなセカイ系の物語が一定の終焉を得た2010年代も終わろうとしている今、セカイと学生の距離はどうなっているのだろうか。フィルターバブルもエコーチャンパーも、大衆のヘイトも芸術の無力さも、デジタルに漂う人の情念の天気は未だ見通し不明な日々の中、資本主義とデジタルプラットフォーマーがジョブズの幻影を見失ったヒーローなき時代に、再度問う。
デジタルにできることはまだ、あるかい
【講師/監修】
落合陽一(デジタルハリウッド大学客員教授)
【開催日程】
8月29日(木)~9月5日(木)
12:00~19:00
※最終日のみ12:00~18:00
【場所】
デジタルハリウッド大学
駿河台キャンパス3F
メディアライブラリー
【入場料】
無料
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