我々に何ができるのか
学生団体BoSHは、「文理の融合」、つまり文系と理系の壁を超えることを目指している。この団体ができることは大学生に対してだけでなく、高校生から社会人まで幅広い層に対してできることがあると感じている。
高校生の文理選択へ
日本の教育において文系と理系が最初に分けられてしまう現場が高校である。まず、高校生は自分の得意科目や、大学の学部、将来の就職のことを考えて文理の選択をするだろう。ただ、この従来の意思決定は本当に本人にとって良いものなのだろうか。多くの場合、「理系は暗いイメージがあるから文系にする。」や「理系は年収が高いイメージがあるから理系にする。」といった偏見があるように思える。文系、理系とは何なのか。その学問の何が魅力なのか。このような、本質的な要素を知った上で納得のいく文理選択をしてほしい。私たちはそこに対してアプローチすることができる。例えば、一見つながりの内容に見える学問どおしのつながりを紹介したり、サバイバルやゲームなど学問と関係ないような分野に学問性を見出すなど、文系や理系を基準にした学問から、わくわくを基準にした学問選びを動画を通じて高校生に提供するなどである。これにより、文理選択後においても、文理の概念にとらわれない学びを行っていくことができると考えている。
日本のイノベーションハブへ
また、我々は文系を「ツナゲリスト」、理系を「ツクリスト」と定義している。「ツナゲリスト」は様々な分野をつなげることで新たな価値を生み出すジェネラリストを意味している。「ツクリスト」は専門的な分野をさらに深く研究し新たな価値を生み出すスペシャリストを意味している。この定義に沿って考えると、社会人に対し、文理が融合し、イノベーションを起こし続けるイノベーションハブ形成することができると考える。これは、単に利益を追及するのではなく、世界中の人々の生活を変えるような破壊的イノベーションを日本から起こすことを目的としたものである。これはリアルテックファンドのようなファンドをより学問領域に特化したものであると想像してほしい。
このように、BoSHの理念は、大学生にとどまらない様々なアプローチ先があり、未来の日本に対する影響力は無限大である。