私は、本屋が好きだ。
え?本は?
もちろん本も好きですよ。
服が好きな人がお店で服を見るのを楽しめるように(楽しいですよね…?)
私は本が好きで、本屋さんで本を見るのを楽しんでいます。
そこに本屋があって、3分でも時間があれば立ち寄るくらいには本屋が好きです。
(そしてそこで5分は過ごします)
仙台市や東京の神保町では「本屋巡り」と称し、
1日で10軒の本屋さんをまわることもありました。
本を売っているならどこも一緒じゃない?と思われるかもしれません。
確かに駅の中にある書店や都市中心部にある大規模な書店となると、
置かれている本も含め、そんなに違いはないかもしれません。(そういう本屋さんも好きです)
しかしお店によってはこだわりを持って本をセレクトしていたり、
本の置き方や店内の雰囲気が違ったりするものです。
そこで今回は私が好きな本屋さんを紹介させていただきたいと思います。
① Book café 火星の庭/宮城県仙台市
仙台駅西口から徒歩でおよそ10分。
街の中心部と言えるロケーションにはありますが、とても静かなお店です。
こじんまりとした店内の左半分は本、右半分はカフェになっています。
本棚には写真集や全集のように大きな本もありますが、真ん中にある本棚には文庫本がびっしりです。
並んでいる本は美術や建築、文学に洋書。なかなか見ないようなディープなテーマの本も多く、手にとってみたいものがたくさんあります。
逆にベストセラー本はほとんどなく、古書店ながら「新しい本との出会い」を経験できる場所です。読書を通して視野を広げるには絶好の空間だと思います。
あとマスター(?)は高身長で優しそうな人です。あんな人になりたい。
② 東京堂書店 神田神保町店/東京都千代田区神田神保町
「世界一の古書街」とも言われる神保町ですが、今回ご紹介するのは古本屋ではありません。
そして神保町の本屋の中でも新しい方で落ち着いた雰囲気のお店です。
神保町駅から徒歩で数分でしょうか。その途中には中国古書の書店や、演劇や音楽関係の書店があり、それぞれが面白いお店です。
店内は深いブラウンの本棚が並び、併設のカフェも含め、とても落ち着いた雰囲気です。外観はロンドンのブックショップをイメージしたといいます。
1階の新刊や売れ筋の本はもちろんですが、
2階・3階にある人文、社会科学、自然科学などアカデミックな書籍の棚もとても充実していて、見た目、また内容に厚みがある本が多いです。本のチョイスにも個性を感じます。
訪れた際は、自分の興味のある分野の棚を探して、ぜひゆっくり見ていただきたいと思います。
③ レティシア書房/京都府京都市中京区
烏丸駅から徒歩で10分ほど。
「古本屋」のイメージをいい意味で覆す明るい雰囲気。
外観は雑貨屋さんのようにかわいらしく、よく見なければ本屋と気がつかないのではないかと思います。
本のチョイスとしては生活に関わるものや、写真・映画など芸術分野、文学の他に、星野道夫さんのコーナーや「牧野富太郎の植物の世界」といった自然について興味を惹くような本が置かれています。その横にはエッセイも並び、一息つきたいときに読める本が多い印象を受けました。
明るい雰囲気からか、お客さんとお店の方で会話が弾んでいるところも見られました。常連さんなのかな?
じっくり吟味するのにも、ちょっとふらっと寄ってみるのにもいいお店です。
いかがだったでしょうか?
この文章では3つの書店の良さを伝えきれていないと思います。
書籍も電子化が進んでいますが、紙の本を手にとってみるのも味わいがありますよ。
皆さんもぜひ、本との出会いを楽しんでくださいね。
みうらひろと