関東支部は、3月23日に「オンライン読書会」を開催しました。
4人の発表者がそれぞれおススメな本を紹介して、みなさんと本に関する情報を共有することができました。
最近、本を読んでみようかな、面白い本ないかなと考えている方、他の人はどんな本読んでいるんだろうと考えている方にピッタリな交流会ですよ。今後も開催するかもしれませんので、参加できなかった方、気になる方はぜひ今度は参加してみてくださいね!今回、紹介された本は以下の通りになります。
1. 台北プライベートアイ (紀 蔚然 (著), 舩山 むつみ (翻訳)
)2. ララピポ (奥田英朗(著))
3. 1984年 (ジョージ・オーウェル(著))
4. シャンハイムーン (井上ひさし(著))
1.
台北プライベートアイ「台北プライベートアイ」、名前を聞いただけで、台湾関連を本だと簡単に推測できますね。
ここのアイはloveではなく
eyeのことです。
さて、ここからどのような本か推測できる方がいたら、すごい!!!
・・・実は、探偵関連のお話なのです!ということは、
推理物が好きな方は必見ですね(笑)紹介者のおすすめポイントは
①
抜群のユーモアセンス②
台湾語もよく登場し、台北の雰囲気が味わえる③
現代技術をいかに突破し、いかに駆使するか④
主人公の鋭い観察眼2.
ララピポ「ララピポ」と聞いて、あれ...知っている!聞いたことある!という方もいるかもしれません。
実は2009年に
映画化されているんですね!
この本の登場人物は、みんな
ダメ人間ばかりで、
章ごとに主人公が変わり、非常に読みやすいのが特徴です。
更に、各章ごとにでできた主人公は最終的にはみんなあるところでつながっていて、、、
作者による
伏線回復も非常に素晴らしくできています。なんだか、あとが気になって眠れなさそうですね(笑)
3.
1984年「1984年」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。福沢諭吉の1万円札が発行?ロサンゼルスオリンピック?などの歴史を思い浮かべるかもしれません。(新札発行、ロサンゼルス五輪は調べて初めて知りましたが(笑))
しかし、「1984年」は「未来」であると言ったらどうでしょう?
どういうことかと言いますと...「1984年」、この本に描かれているのは「未来」です。正確に言ったら1940年代に予想した「1984年」ということです。
つまり、この本はSF小説であり、
ディストピア小説でもあります。
私たちの時代はどこへ向かっているのだろうか。思考や情報統制された社会の下の人々はどうなってしまうのか。ちょっと重たいかもしれませんが、読んでみる価値はある本です!
4.
シャンハイムーン「シャンハイムーン」は、中国の文学者、
魯迅について書かれた作品です。
1934年、内山完造が経営する
内山書店に魯迅一家が中国国民党の弾圧を逃れてやってきます。魯迅は当時上海で文筆活動を行っており、国民党からの弾圧を受けていたのです。そこに4人の日本人が魯迅を守るために命を懸けることになります。
魯迅を捕まえようとする国民党の警察、魯迅を匿おうとする4人の日本人を通して、
当時の上海の生活や状況が鮮明に描かれた作品です。そこで彼らは
どのようなことを経験し、どのように様々な困難を乗り越えるのだろうかが見どころです!
この作品は、舞台でも演じられており、野村萬斎、広末涼子らが出演しています 。
最後に、短い時間ですが、参加者の皆さんのおすすめな本も共有することができて、とても有意義な読書会にすることができました。
みなさん、ありがとうございました!