GCL特別講義を終えて

3ヶ月にわたったプログラムが終わりました。私たちのグループが最終的に提案したのは、「Go to where」。行きたいスポットを提案してくれるという、ごく単純なアプリでした。

TiktokやYouTubeなどに代表されるように、情報を受動的に受け取るアプリが多くなってきており、ユーザーのニーズもそのような傾向が強まっていると感じています。しかし、旅行の計画を立てる際はキーワードを入力して検索をする必要があるなど、旅行計画の作成時には能動的な要素が根強く残っています。能動的な要素をできるだけ排除した旅行計画を立てることができるのが、「Go to where」というアイデアでした。

私たちのグループはもともと、VRをテーマに斬新なアイデアを作成することになっていました。VRを利用することで旅行をより楽しくするアイデアを一旦考えましたが、VRの普及やVR体験に必要な装備がネックとなり、アイデアを転換せざるを得ませんでした。

アイデアをピボットする際には、

  • どのような不の体験があるのか?
  • どのようなニーズがあるのか?
  • どのようなペルソナを想定したのか?

というアイデア創造のプロセスに立ち返ることが大変役に立ちました。私たちは、「旅行をより簡単に楽しみたい」というニーズに立ち返ることになりました。そして、Tiktok, Instagramのストーリー, TwitterのFleetのような縦画面で動画ベースの情報が受動的に流れてくるようなプロトタイプを考え、「Go to where」として発表しました。

GCL運営スタッフの皆様には手厚いサポートを頂き、御礼申し上げます。授業外でも熱い議論を交わしたグループの皆さん、本当にありがとうございました。コロナ禍で東大内外との交流ができない中、毎週の討論は貴重な機会でした。来期もこのような授業が続くことを楽しみにしております。