こんにちは、いとです!
日頃より、武蔵女子ラクロス部をご支援いただいている関係者のみなさま。いつも私たちの活動を見守ってくださりありがとうございます。後輩にバトンをつなぎ、私たち4年生は12/7に引退しました。皆様の応援のお陰で最終戦まで走りきることができました。
4年間ご支援いただきありがとうございました。
今後とも武蔵女子ラクロス部をよろしくお願いします。
ついこの間リーグへの想いを書いたと思ったらもう引退ブログを書いてます。
ブログはただの自己満足かもしれない。だけど自分の経験をここに残して、これから新チームを作る後輩のみんなを励ませたらいいな。そんな思いで書きます。
エッセイかと思うくらい長いですが、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
これが最後の試合になってもいいと思えるくらいやりきる。私はそれを残りの試合で1番体現したいと思う。
それができたら、”学生生活最後、何かに熱中して最高の青春をしたい!”と入部を決めたあの日の自分に、胸を張って、最高どころか最上級の青春したよ!といえると思う。
これは最終戦を控えた自分のブログに書いた言葉だ。
間違いなく最上級の青春だった。
2部昇格という舞台。私たちはその景色をずっと目指してきた。
だけど今年こそ、今年こそと4年間向き合い続けたその壁を超えることはできなかった。
一橋大に7-6で勝ち、千葉大に6-6で引き分け。
得失点差で千葉大が昇格戦へ。
負けてないけど勝てなかった。
戦った相手の応援席で、結果が分かったあの瞬間の感情。鮮明に覚えている。
何度思い返しても悔しい。
目標達成ができなくて悔しいという感情になるのは当たり前。だけど勝敗に関わらず ”間違いなく最上級の青春だった”と胸を張って言える私の経験は、決して当たり前ではない。
武蔵女子ラクロス部で経験した4年間は、選手としても人としても、たくさん悩み、鍛えられ、成長した日々だった。
1年生 『経験値は理由にならない』
私のラクロスとの出会いは入部してからだった。
大学入学前に直感だけで入部を決め、その後初めて体験会に行ってラクロスを知る。
学生生活最後に誰かと熱中したかった。
そんな私にピッタリな場所を見つけた。
21チームは上級生が少なく、私は1年生の時からリーグに出させてもらった。試合経験を1年生から積める反面、上級生の試合に出るということで求められることも多かった。泣きながら朝練に行ったこともあった。ふうさんにも日々厳しく育成をしてもらい、このまま1年生のレベルでラクロスしていたら間に合わないと、本気で焦ってラクロスに向き合った。
他大学の武者に行ったり、SELLに行ったり、開塾に行ったり、オフの日もラクロスのことを考えていた。
私は試合に出るなら1年生としてではなく、4年生と同じレベルでラクロスがしたかった。
”1年生だから” を理由に、ミスが許されたり、カットだけになったりするのが嫌だった。同じポジションの上級生よりも自分がパスを受けたかった。(リーグ戦で4年生の先輩に、私がATミート受けに行くから、いと行かないでって言われたのもあの時は悔しかった笑)
それくらいちょっと生意気だけど、図太いマインドで試合に出ていたと思う。
技術的に4年生と同じレベルでプレーをするのは経験値で見ると不可能かもしれない。だけど、”上手くなりたい”や”勝ちたい”という気持ちは誰でも上級生と同じレベルに持っていける。
私が1年生の時にその気持ちを持てたのは、1年生としてではなく、リーグ戦に出る選手として、武蔵の選手として厳しく求めてくれた上級生やコーチがいたからだった。あの時の環境には感謝しています。
2年生 『Let’s Go Have FUNの意味』
試合を作り、チームの中心だった4年生が引退し、22チームが始まった。
前年度と変わったこと、それは今度は自分が試合を作る立場になったことだった。フィールドの上級生は3人、残りは私たち2年生が試合に出るメンバーとなった。
これは現役のみんなとほとんど同じ状況。
ほぼ2年生が試合に出るチームでどうやって勝つ?
誰が点を決める?誰がゴールを守る?
今、あの時の私と同じ気持ちでいる後輩もいるかもしれない。
先日のウィンターで、じょーさんから1年生への言葉、みんなはどう感じただろう。
『今のままじゃ全然だめ。みんなはこれからチームを引っ張る人になるんだよ。』
私はそれを聞いて自分が2年生の時の情景がパッと蘇った。
私からもみんなのレベルがチームのレベルになると話したけど、本当にそうなる。
誰かじゃなくて自分がやらなきゃいけない。
そんな偉そうなことを言っているけど、私が2年生の時にその状況を乗り越えられたのは自分の力ではない。
技術向上に全力で向き合い、たくさん求めて引っ張り続けてくれたじょーさん、ふうさん。
みんななら大丈夫、できるよ!って期待してくれたことが、私が頑張れた1番の理由だった。
その気持ちに応えたくて、
たくさん練習して、技術的にはとても成長を感じ自信がついた。
だけど気持ちは必死になりすぎた。
私は自分が点を決めなかったらチームは負けると思ってた。 仲間に対して強く求めたり、焦りがプレーに出た。 ただ勝つことに必死で、仲間を信頼してラクロスができていなかった。
筑波戦で試合後にじょーさんに言われた言葉、今でも覚えている。
『みんなは辛そうにラクロスをしている。私が教えたいラクロスはそんなんじゃない。私はみんなが笑顔で楽しそうにラクロスする姿を見たい。』
それを言われて初めて、今まで楽しむことを忘れていたのに気がづいた。
最終戦では、みんな見違えるようにキラキラした笑顔でラクロスができた。
ゆらもこの日初得点をとったね。
焦る気持ちはあっても、誰となんのためにラクロスをしているのかを忘れてはいけない。勝つためだけのラクロスではない。一人一人の気持ちはプレーに出るし、観ている人にはちゃんと伝わるということを学んだ。
だから私は、24チームの ”Let’s go have FUN!” という言葉が好きだ。
”仲間をリスペクトし全員で楽しもう。”
一番大事なことをみんなで叫んでいたことを忘れないでいたい。
3年生 『青春に失敗はない』
青春に失敗はない という言葉がある。
23チームはその言葉の本当の意味を理解した年だった。
始まった新チーム作りは、正直すごく苦しかった。
何から始めれば良いのか何をすべきなのかわからないまま時間が過ぎ、コーチ依頼、組織作り、全てが遅れていた。先の見えないチームに、みんなの気持ちもバラバラ。コーチにもOGさんにも頼らず、全部自分たちでやろうとしたのが原因だった。
そんな中、コーチ依頼の真っ只中に唯一の4年生、同期2人(内1人はチーム唯一のゴーリー)が突然の退部。
一番団結すべき時なのに、なんでこのタイミング?
怒りと悲しみが込み上げた。
私は特にその3人と仲が良く、ラクロスでの原動力だった。辛いけど一緒に頑張ろうって話しても全く響かない。3人にとって自分の存在がチームに残る理由にならなかったことに落ち込んだ。
この人たちがいないと今年試合に出れないかもしれない。チーム存続の危機だった。
入部してはじめて、こんなに辛いなら辞めたいって思った。それでも私が辞めなかったのはみんなを残して自分だけ逃げたくなかったから。
辞めるのは簡単で誰にでもできるけど、継続することは誰にでもできることじゃないと思った。
1人が写真撮る側に行ったらあれっこれだけ!?ってなる、部員9人のチーム。ゴーリーはラクロスを始めたばかりの1年生のつかさ。
そんな状態で1年間リーグ戦に挑んだ。
足もたくさん攣ったし、辞めた人を引っ張ってきて試合に出てもらったり…今考えたらカオスだ。
本当にみんなよく頑張ったと思う。
よく最悪な状況を想定内にって言われてきたけど、どんなことがあっても、この年以上に最悪な状況はないかもな。笑
武蔵って人数少なくて大変だねって耳にタコができるほど言われた。自分たちが一番わかってるから言わないでって嫌になる時もあった。
確かにラクロスの勝ち負けは結果人数かもしれない。
だけどそうじゃなくて、気持ちがあれば誰でも高い目標を掲げて一生懸命になれるってことを証明できた数少ない貴重なチームだったんじゃないか。
私はそんなチームでラクロスができて本当によかった。
”青春に失敗はない”
この言葉には大切なことが隠されている。それは失敗を恐れない環境を作ってくれている人たちの存在があること。
『みんなはたくさん失敗してるね』ってじょーさんに言われた。
コーチ依頼にもチーム作りにも失敗して、武蔵はもうコーチたちに呆れられてるなって思ってた。
だけどじょーさんが言っているのはそういうことじゃないとあとから気づいた。
青春の失敗はむしろ失敗を恐れて挑戦しないこと。
たくさん挑戦して、失敗して、そこから学んでいけばいいんだと気づかされた。そしてコーチたちは私たちが失敗できる環境を作ってくれていたのだということを知った。
”チーム”にはいろんな人たちが関わっていて、学生だけで作れるものではない。
だから大人のコーチたちの意見もたくさん聞いて一緒に考えることが大切。みんなは来年も、じょーさん、ふうさん、みっちーさん、ともきさん、はつきさん。最高なコーチたちと、恵まれた環境でラクロスができる。失敗できる環境がある。だから失敗を恐れずに挑戦して、コーチを頼って、みんならしいチームを作っていってほしい。
4年生 『最後は自分で自分に勝つ』
ラクロスを楽しむを根本に、2部昇格に向けてチームは一つになっていた。
だけど自分のプレーに満足せずに1日が終わることが多かった。武蔵の得点源が増え、自分が決めないきゃという気持ちが緩んでいくのを感じた。それで良いんだと思ってしまう自分に甘えていた。
みっちーさんがメンタルの話をしてくれるようになってから、自分の気持ちに素直に向き合うことが増えた。私の自分への甘えがプレーに影響しているということに気づいたのも、みっちーさんと関わる中でのことだった。
自分が決めなくても誰かが決めてくれると思ってラクロスをしてたら、これまで貪欲にガツガツゴールに向かえていたのに全然いけなくなった。DFに接点を持たれただけでボールが落ちる。シュートを打っても決まらない。
全部プレーに出た。
自分のするラクロスに自信がなくなり、自分らしいプレーが分からなくなった。
何もできないで終わる試合もあった。
このままだと自分で自分を諦めたことに後悔する。
そう思ってこのままじゃダメだと自分を奮い立たせた。
ワイルドカード当日、朝からいつもの公園に向かった。
素振りをしてシュートシーンを想像した。今日は絶対にスタンシューで決めるぞ!と心に誓って会場へ向かった。
ふうさんのブログにあった『自分が選んだ選択を正しいものにする』、その言葉に背中を押され強い気持ちで試合に挑んだ。
千葉戦でひかるからボールを受けて決めたスタンシュー。朝に練習した素振りがそのまま出た。考えるよりも先に体が動いて、気づいたら打ってた。
決まった瞬間は痺れるほど嬉しかった。
一分一秒まで気を抜かずに最後まで集中し続けた。仲間が倒れてどうなるかと思った時も、不安そうにするみんなを集めて、”これは想定内、大丈夫”と励ます余裕も持てた。
コートでの振る舞い、自分のプレーに悔いはなかった。試合後に、『いとは自分で自分に勝てたんだよ』みっちーさんにそう言われたことが嬉しかった。やるもやらないも全て自分次第、自分の気持ち次第だと最後に感じた。
あの日の試合、もちろん悔しい。でも同時に最高の試合だった。
過去一みんないい顔で、過去一チームを愛し、過去一愛されたチームになれた日だったと思う。
心からそんなチームの一員で誇らしいと思った。
後輩たち
どんな時も、この仲間と、なんのためにラクロスをするのかを忘れないで。ここまで一緒にやってきたみんななら大丈夫。必ず一人一人頼もしくなって、チームを引っ張っていける。変わらない愛情を持って熱心に指導してくれるコーチ、応援してくれる保護者/OGがいることも忘れてはいけない。
つまづいた時は弱音でもなんでも聞きます。
コーチの方々
じょーさん、ふうさん、しまさん、こはるさん、みっちーさん、ともきさん、はつきさん。4年間でコーチの方々とラクロスができて私は心から幸せです。私はラクロスしている時は会話できない人でしたが、教わったことで心に落とし込んで大切にしているものはたくさんあります。互いにぶつかった時もありました。それだけ本気で関わってもらえていたことに感謝しています。時には厳しく、たくさん成長させてもらい、本当にありがとうございました。
これからも後輩たちのご指導をよろしくお願いします。
武蔵女子ラクロス部はこれからも私の誇りです。
ユースや武者をはじめとするラクロスでの全ての出会いに感謝です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。 いと
日頃より、武蔵女子ラクロス部をご支援いただいている関係者のみなさま。いつも私たちの活動を見守ってくださりありがとうございます。後輩にバトンをつなぎ、私たち4年生は12/7に引退しました。皆様の応援のお陰で最終戦まで走りきることができました。
4年間ご支援いただきありがとうございました。
今後とも武蔵女子ラクロス部をよろしくお願いします。
ついこの間リーグへの想いを書いたと思ったらもう引退ブログを書いてます。
ブログはただの自己満足かもしれない。だけど自分の経験をここに残して、これから新チームを作る後輩のみんなを励ませたらいいな。そんな思いで書きます。
エッセイかと思うくらい長いですが、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
これが最後の試合になってもいいと思えるくらいやりきる。私はそれを残りの試合で1番体現したいと思う。
それができたら、”学生生活最後、何かに熱中して最高の青春をしたい!”と入部を決めたあの日の自分に、胸を張って、最高どころか最上級の青春したよ!といえると思う。
これは最終戦を控えた自分のブログに書いた言葉だ。
間違いなく最上級の青春だった。
2部昇格という舞台。私たちはその景色をずっと目指してきた。
だけど今年こそ、今年こそと4年間向き合い続けたその壁を超えることはできなかった。
一橋大に7-6で勝ち、千葉大に6-6で引き分け。
得失点差で千葉大が昇格戦へ。
負けてないけど勝てなかった。
戦った相手の応援席で、結果が分かったあの瞬間の感情。鮮明に覚えている。
何度思い返しても悔しい。
目標達成ができなくて悔しいという感情になるのは当たり前。だけど勝敗に関わらず ”間違いなく最上級の青春だった”と胸を張って言える私の経験は、決して当たり前ではない。
武蔵女子ラクロス部で経験した4年間は、選手としても人としても、たくさん悩み、鍛えられ、成長した日々だった。
1年生 『経験値は理由にならない』
私のラクロスとの出会いは入部してからだった。
大学入学前に直感だけで入部を決め、その後初めて体験会に行ってラクロスを知る。
学生生活最後に誰かと熱中したかった。
そんな私にピッタリな場所を見つけた。
21チームは上級生が少なく、私は1年生の時からリーグに出させてもらった。試合経験を1年生から積める反面、上級生の試合に出るということで求められることも多かった。泣きながら朝練に行ったこともあった。ふうさんにも日々厳しく育成をしてもらい、このまま1年生のレベルでラクロスしていたら間に合わないと、本気で焦ってラクロスに向き合った。
他大学の武者に行ったり、SELLに行ったり、開塾に行ったり、オフの日もラクロスのことを考えていた。
私は試合に出るなら1年生としてではなく、4年生と同じレベルでラクロスがしたかった。
”1年生だから” を理由に、ミスが許されたり、カットだけになったりするのが嫌だった。同じポジションの上級生よりも自分がパスを受けたかった。(リーグ戦で4年生の先輩に、私がATミート受けに行くから、いと行かないでって言われたのもあの時は悔しかった笑)
それくらいちょっと生意気だけど、図太いマインドで試合に出ていたと思う。
技術的に4年生と同じレベルでプレーをするのは経験値で見ると不可能かもしれない。だけど、”上手くなりたい”や”勝ちたい”という気持ちは誰でも上級生と同じレベルに持っていける。
私が1年生の時にその気持ちを持てたのは、1年生としてではなく、リーグ戦に出る選手として、武蔵の選手として厳しく求めてくれた上級生やコーチがいたからだった。あの時の環境には感謝しています。
2年生 『Let’s Go Have FUNの意味』
試合を作り、チームの中心だった4年生が引退し、22チームが始まった。
前年度と変わったこと、それは今度は自分が試合を作る立場になったことだった。フィールドの上級生は3人、残りは私たち2年生が試合に出るメンバーとなった。
これは現役のみんなとほとんど同じ状況。
ほぼ2年生が試合に出るチームでどうやって勝つ?
誰が点を決める?誰がゴールを守る?
今、あの時の私と同じ気持ちでいる後輩もいるかもしれない。
先日のウィンターで、じょーさんから1年生への言葉、みんなはどう感じただろう。
『今のままじゃ全然だめ。みんなはこれからチームを引っ張る人になるんだよ。』
私はそれを聞いて自分が2年生の時の情景がパッと蘇った。
私からもみんなのレベルがチームのレベルになると話したけど、本当にそうなる。
誰かじゃなくて自分がやらなきゃいけない。
そんな偉そうなことを言っているけど、私が2年生の時にその状況を乗り越えられたのは自分の力ではない。
技術向上に全力で向き合い、たくさん求めて引っ張り続けてくれたじょーさん、ふうさん。
みんななら大丈夫、できるよ!って期待してくれたことが、私が頑張れた1番の理由だった。
その気持ちに応えたくて、
たくさん練習して、技術的にはとても成長を感じ自信がついた。
だけど気持ちは必死になりすぎた。
私は自分が点を決めなかったらチームは負けると思ってた。 仲間に対して強く求めたり、焦りがプレーに出た。 ただ勝つことに必死で、仲間を信頼してラクロスができていなかった。
筑波戦で試合後にじょーさんに言われた言葉、今でも覚えている。
『みんなは辛そうにラクロスをしている。私が教えたいラクロスはそんなんじゃない。私はみんなが笑顔で楽しそうにラクロスする姿を見たい。』
それを言われて初めて、今まで楽しむことを忘れていたのに気がづいた。
最終戦では、みんな見違えるようにキラキラした笑顔でラクロスができた。
ゆらもこの日初得点をとったね。
焦る気持ちはあっても、誰となんのためにラクロスをしているのかを忘れてはいけない。勝つためだけのラクロスではない。一人一人の気持ちはプレーに出るし、観ている人にはちゃんと伝わるということを学んだ。
だから私は、24チームの ”Let’s go have FUN!” という言葉が好きだ。
”仲間をリスペクトし全員で楽しもう。”
一番大事なことをみんなで叫んでいたことを忘れないでいたい。
3年生 『青春に失敗はない』
青春に失敗はない という言葉がある。
23チームはその言葉の本当の意味を理解した年だった。
始まった新チーム作りは、正直すごく苦しかった。
何から始めれば良いのか何をすべきなのかわからないまま時間が過ぎ、コーチ依頼、組織作り、全てが遅れていた。先の見えないチームに、みんなの気持ちもバラバラ。コーチにもOGさんにも頼らず、全部自分たちでやろうとしたのが原因だった。
そんな中、コーチ依頼の真っ只中に唯一の4年生、同期2人(内1人はチーム唯一のゴーリー)が突然の退部。
一番団結すべき時なのに、なんでこのタイミング?
怒りと悲しみが込み上げた。
私は特にその3人と仲が良く、ラクロスでの原動力だった。辛いけど一緒に頑張ろうって話しても全く響かない。3人にとって自分の存在がチームに残る理由にならなかったことに落ち込んだ。
この人たちがいないと今年試合に出れないかもしれない。チーム存続の危機だった。
入部してはじめて、こんなに辛いなら辞めたいって思った。それでも私が辞めなかったのはみんなを残して自分だけ逃げたくなかったから。
辞めるのは簡単で誰にでもできるけど、継続することは誰にでもできることじゃないと思った。
1人が写真撮る側に行ったらあれっこれだけ!?ってなる、部員9人のチーム。ゴーリーはラクロスを始めたばかりの1年生のつかさ。
そんな状態で1年間リーグ戦に挑んだ。
足もたくさん攣ったし、辞めた人を引っ張ってきて試合に出てもらったり…今考えたらカオスだ。
本当にみんなよく頑張ったと思う。
よく最悪な状況を想定内にって言われてきたけど、どんなことがあっても、この年以上に最悪な状況はないかもな。笑
武蔵って人数少なくて大変だねって耳にタコができるほど言われた。自分たちが一番わかってるから言わないでって嫌になる時もあった。
確かにラクロスの勝ち負けは結果人数かもしれない。
だけどそうじゃなくて、気持ちがあれば誰でも高い目標を掲げて一生懸命になれるってことを証明できた数少ない貴重なチームだったんじゃないか。
私はそんなチームでラクロスができて本当によかった。
”青春に失敗はない”
この言葉には大切なことが隠されている。それは失敗を恐れない環境を作ってくれている人たちの存在があること。
『みんなはたくさん失敗してるね』ってじょーさんに言われた。
コーチ依頼にもチーム作りにも失敗して、武蔵はもうコーチたちに呆れられてるなって思ってた。
だけどじょーさんが言っているのはそういうことじゃないとあとから気づいた。
青春の失敗はむしろ失敗を恐れて挑戦しないこと。
たくさん挑戦して、失敗して、そこから学んでいけばいいんだと気づかされた。そしてコーチたちは私たちが失敗できる環境を作ってくれていたのだということを知った。
”チーム”にはいろんな人たちが関わっていて、学生だけで作れるものではない。
だから大人のコーチたちの意見もたくさん聞いて一緒に考えることが大切。みんなは来年も、じょーさん、ふうさん、みっちーさん、ともきさん、はつきさん。最高なコーチたちと、恵まれた環境でラクロスができる。失敗できる環境がある。だから失敗を恐れずに挑戦して、コーチを頼って、みんならしいチームを作っていってほしい。
4年生 『最後は自分で自分に勝つ』
ラクロスを楽しむを根本に、2部昇格に向けてチームは一つになっていた。
だけど自分のプレーに満足せずに1日が終わることが多かった。武蔵の得点源が増え、自分が決めないきゃという気持ちが緩んでいくのを感じた。それで良いんだと思ってしまう自分に甘えていた。
みっちーさんがメンタルの話をしてくれるようになってから、自分の気持ちに素直に向き合うことが増えた。私の自分への甘えがプレーに影響しているということに気づいたのも、みっちーさんと関わる中でのことだった。
自分が決めなくても誰かが決めてくれると思ってラクロスをしてたら、これまで貪欲にガツガツゴールに向かえていたのに全然いけなくなった。DFに接点を持たれただけでボールが落ちる。シュートを打っても決まらない。
全部プレーに出た。
自分のするラクロスに自信がなくなり、自分らしいプレーが分からなくなった。
何もできないで終わる試合もあった。
このままだと自分で自分を諦めたことに後悔する。
そう思ってこのままじゃダメだと自分を奮い立たせた。
ワイルドカード当日、朝からいつもの公園に向かった。
素振りをしてシュートシーンを想像した。今日は絶対にスタンシューで決めるぞ!と心に誓って会場へ向かった。
ふうさんのブログにあった『自分が選んだ選択を正しいものにする』、その言葉に背中を押され強い気持ちで試合に挑んだ。
千葉戦でひかるからボールを受けて決めたスタンシュー。朝に練習した素振りがそのまま出た。考えるよりも先に体が動いて、気づいたら打ってた。
決まった瞬間は痺れるほど嬉しかった。
一分一秒まで気を抜かずに最後まで集中し続けた。仲間が倒れてどうなるかと思った時も、不安そうにするみんなを集めて、”これは想定内、大丈夫”と励ます余裕も持てた。
コートでの振る舞い、自分のプレーに悔いはなかった。試合後に、『いとは自分で自分に勝てたんだよ』みっちーさんにそう言われたことが嬉しかった。やるもやらないも全て自分次第、自分の気持ち次第だと最後に感じた。
あの日の試合、もちろん悔しい。でも同時に最高の試合だった。
過去一みんないい顔で、過去一チームを愛し、過去一愛されたチームになれた日だったと思う。
心からそんなチームの一員で誇らしいと思った。
後輩たち
どんな時も、この仲間と、なんのためにラクロスをするのかを忘れないで。ここまで一緒にやってきたみんななら大丈夫。必ず一人一人頼もしくなって、チームを引っ張っていける。変わらない愛情を持って熱心に指導してくれるコーチ、応援してくれる保護者/OGがいることも忘れてはいけない。
つまづいた時は弱音でもなんでも聞きます。
コーチの方々
じょーさん、ふうさん、しまさん、こはるさん、みっちーさん、ともきさん、はつきさん。4年間でコーチの方々とラクロスができて私は心から幸せです。私はラクロスしている時は会話できない人でしたが、教わったことで心に落とし込んで大切にしているものはたくさんあります。互いにぶつかった時もありました。それだけ本気で関わってもらえていたことに感謝しています。時には厳しく、たくさん成長させてもらい、本当にありがとうございました。
これからも後輩たちのご指導をよろしくお願いします。
武蔵女子ラクロス部はこれからも私の誇りです。
ユースや武者をはじめとするラクロスでの全ての出会いに感謝です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。 いと