命を懸けて働く業界(やりがいのある仕事とは・・・)

いつも記事を見ていただきありがとうございます<m(__)m>
春は目の前と言えど、まだまだ寒い日が続いておりコロナの影響も多く残るなか皆様が元気で過ごされていることを願っております🙍

本日は就活にも役に立つ一つの業界についてお話したいと思います。
タイトルを見て気合や根性でそんなこと言って実際そんな業界あるわけないでしょ・・・と思われたかもしれませんね🙃
ではまずデータを見ていただきます。



2021年 死傷者数(休業4日以上):約 1万4500 
無くなられた方:約 250 人
【内訳】
墜落・転落:約4500人
はさまれ・巻き込まれ:約1550人
転倒:約1500人
飛来・落下:約1250人
切れ・こすれ:約1250人
その他:約4700人

上記数値は建設業で起きた労働災害の数です。
技術の進歩に伴い年々減少しているものの近年は下げ止まり傾向となっております。
このように危険が伴う環境の中で命をかけて働くのが建設業界です。


私たちが家やオフィス、教室、ショッピングセンター、コーヒーショップの中で安全に守られて生活をしている中でも頑張って命懸けで働いている人達には感謝しかありません。

この記事を見ていただいている学生の皆さんの就職先の選択肢に建設業は入っていますか?こんな危険な数字を見せられて選択肢には入らないよと思われた方、、、


われわれの生活から切っても切れない業界に建設業が入ります。それは尊い仕事であり直接人々の生活や環境を守るという使命感と責任感のある仕事でめちゃくちゃカッコイイ仕事なのです。今世界で取り組んでるSDGzに携わることができる仕事でもあります。以下で少し詳しく説明させていただきます。

私達が生きていく上で絶対になくてはならないもの、それは「食料」と「水」ですよね。
食料を支える産業は総称して「第一次産業」と呼ばれれます。日本では、農作物・畜産物などを作る「農業」、木材を生産する「林業」、海や河川などで魚介類を獲る「漁業」が含まれています。これらの第一次産業へ建設業が深くかかわっています。畑の区画整備、畜産物を育てる建物の建築、魚介類を獲るための海や川を船が安全に航行できるようにする整備事業、木材を育てるために行う山の法面(斜面)の崩落防止工事等です。

そして、第一次産業が生産した原材料を加工して富を作り出す産業が第二次産業です。電化製品などのモノを作る製造業や自動車そのものや自動車の部品を作る自動車工業、電気やガス事業(日本では第三次産業に分類)、そして私たちが住む家やお店やオフィス、学校を作ったり飲み水をきれいにする浄水場やダム、河川の氾濫を抑制したりと様々な工事を行う建設業が該当します。第二次産業に建設業が入りますが加工を行う工場や建物を建築しています。建設業者の建物を建築するのも建設業者ですね。電気やガスを建物に供給するのも建設業です。「水」を守っているのも建設業なんです。

そしてその他の業種はすべて第三次産業にまとめられてしまいます。
第三次産業が安全に快適に仕事ができるのも建設業者がいるおかげです。産業(仕事)には建設業は絶対に無くてはならない存在なのは十分ご理解いただいたかと思います。
生活に必要な産業ではありますが人気が少なく衰退していっているのは今に始まったことではありませんよね。ではなぜ人気が少なくなり衰退していっているのでしょうか。

私達の価値観や好みが多様化している中、私達は常に新しいものに目を向けるようになりました。その速度も速くなっています。皆さんが持っているスマートフォンやパソコンを使った情報通信産業は近年急速に拡大していきました。私が子供のころ約30年前は家の黒電話と公衆電話が情報の伝達手段でした(笑)。情報通信産業の発達によりグルメや旅行、娯楽も普及したことで外食産業や観光産業などが盛んになり人々は、より豊かなサービスを求めるようになったのです。時代の移り変わりによって、人々の生活や嗜好(しこう)が多様化していくなかで、コンビニチェーンや外食産業、情報通信産業などの第三次産業が増えてきたことで働き手も第三次産業へ流れていきました。
また資源の乏しい日本は、原材料を輸入し、加工して作った製品を輸出しております。日本の製品は品質がよいので外国には人気ですよね。この「加工貿易」で発展したのが日本の第二次産業です。しかし1980年代に貿易摩擦が激しくなり発展途上国などでも工業化が進んだことで世界的な価格競争が発生し現代に至ります。日本の企業は価格競争で勝つために国内での生産を避け、人件費の安い国などに工場を移転させ生産をさせてます。その結果、一部の産業では国内の生産が衰退していく「産業の空洞化」が起こったのです。第一次産業も貿易による影響を受けたことで価格の安い農作物や畜産物も輸入されるようになりました。国土が狭い日本は価格競争で劣勢となり日本の畜産農家は厳しい状況となっているのです。第一次産業と第二次産業を合わせた割合が減少してきたのは、外国との貿易が関係していたのです。
建設業においては人気に陰りが見えた要因として3K(きつい、汚い、危険)というワードが世の中に広まった事も要因の一つです。労働の割に給与が安く補償も無いことも問題となってきました。第三次産業が煌びやかに見えるよう情報をうまく使い発信し続けてきたことも建設業界の人気がいまいちになった理由かもしれません。昔は建設業で働くシーンや舞台そのものが建設業といったテレビ番組がありましたが今ではほとんど見かけません。さみしい限りです。また政治と金という問題も建設業にはマイナスのイメージをもたらしました。ひと昔前までは汚職も多くあったことは事実です。


私達は第一次産業と第二次産業の働き手が無くなれば生活が出来なくなります。もっと具体的に言えば自給自足の生活をしなければならなくなります。そして極論を言えば第三次産業の全業種、全企業が存在しなくても不便なだけで私達の生活は成り立ちます(そんな事はあり得ませんが極論ですので皆様ご勘弁を・・・🙏)。
本題ですが建設業についてはこれからも無くなる事はありません。私個人の意見ではありますが断言できます。形は変わると思いますが建設業は代わりが利く業種業態がありません。偏見と言われる事を承知で言いますが第三次産業の業種においては代えが利くものが多く業種全てが無くなったとしても人々は生活は今より不便になりますが生きてはいけます。
日本という国に人が住んでいる限り、仕事でオフィスが必要な限り、飲食店が街にある限り建物やインフラは必要となり建設業は必要なのです。また現在の道路や上下水道、橋やビルに至るまで高度経済成長期に造られたものが多く今後はメンテナンスが必要となり建設業が必要となります。自然環境も変化しており自然災害も多く発生しております。その災害から私達の命を守るのも建設業です。災害が起きた時は一番に駆け付け復旧させるのも建設業です。人が現代社会で生活をする上で建設業は無くてはならない業種なのです。

いかがでしょう?こんなに重要な業種である建設業について見つめ直す機会となりましたか?めちゃくちゃ大変ですが建設業のように「人や社会のたになり「やりがい」があり「貴重な体験や経験」のできる職業ってあまり無いように感じます。



そんな建設業界を取り巻く環境は近年激変していっております。
先程記載した3K(きつい、汚い、危険)についてはDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み他業種の企業よりも先を進んでいるようにも感じます。建設業界では建設DXと呼び国等の役所の方々が推進を促しております。
DXが進むと建設業務の省人化や高速化、高度化に役立てることができると同時に危険作業のリスクを軽減させられます。具体的には工事で使う大型の重機(ショベルカーやブルドーザー等)を無人で自動で動かしたり、作業をロボットにさせたり(現在は運搬までロボットが担ってます)、図面等を紙ではなくデータで持ち運び(タブレットの標準化)、会社と現場の遠隔対応(ウェアラブルカメラ)、ドローンによる上空からの測量、夜間の無人となった現場の遠隔監視他あげればきりがないないほどの先端技術が導入されております。
記事の冒頭でお伝えしました労働災害も建設DXが進むと激減していくことになると思われます。労働災害による死傷事故を防ぐには現場そのものを無人化へとしていくことが究極な形です。現在も一部では無人化が進んではいますが無人化に伴い無人となった重機を離れた室内で動かす指示を出す技術者の確保が業界では急務となっています。
また建設業界は10年後に100万人の労働者が不足するようになると言われておりこの問題を解決するのが工事現場の無人化(自動化)が求められており技術開発に取り組んでいるのです。

建設DXの展示会も盛んにおこなわれております。

見た目もスタイリッシュになっているんですよ。
ひと昔前はダボダボのニッカポッカ(もう死語なんですかね?)の職人さんが多いイメージでしたが今はスリムで見た目はかなりスタイリッシュ🤩最近だと作業着のお店のワークマンが一般の方にも注目されショッピングモールにも店舗を構えるほどになりました。また現場監督を主とするゼネコンさんも制服に対しての改革をおこなっているんです。監督さんって工務店のおじさんってイメージではないですか?今は全然違います。

(作業着のカタログもファッション雑誌のようになってます)
(カラフルでファッション性もある作業着)
(さらにはスーツ型まで)

近年は女性の建設業界での活躍もたくさん目にするようになりました。これには建設機械にあこがれて土木業界にデビューした女性を描いた『ドボジョ』(松本小夢著 講談社)という漫画がヒットしたことで、リアルな世界でもドボジョの名称が浸透し始めていることが要因の一つとして挙げられます。 国土交通省がドボジョのPRを行うなど、国を挙げて女性の活躍を支援する取り組みも素晴らしいと感じます。また2014年に大手建設会社で組織する一般社団法人日本建設業連合が建設業で働くすべての女性を「けんせつ小町」と愛称をつけ業界全体で女性の業界進出を後押ししております。
現場でも子育てができる環境(ベビーシッター完備の現場)や、パウダールームの設置、ロッカーや女性用仮設トイレの導入等年々環境は整っていっております。建設現場では女性のコミュニケーション能力の高さ、作業の効率化、男性にはない視点といった事に着目し女性の比率をどんどん高めていくように業界は取り組んでいるのです。

ここまで業界の良さや過去、今後について書いてきましたが、何度も言いますが建設業は危険と隣り合わせです。しかも待遇は今も決して良いとは言えません。危険と隣り合わせであるならば待遇はもっと改善されなければおかしいですよね。そこについてはしっかりと国が手を打ってきております。今年の年頭に国は建設業界に対して中小企業なら1.5%、大企業なら3%賃上げしていくように働きかけました。簡単に言うと公共工事を受注するときに有利となる企業の点数を賃上げすればアップしますよというものです。企業側は工事を受注しなければならないため賃上げせざるを得ないといったものです。今後も賃金だけでなくあらゆる待遇が業界で改善されていくのは間違いありません。
また建設現場は工事の完成期限を守るという観点より休みが少なく残業が多いという問題もあり過去には悲しい事件もたくさん起こってきました。しかしここにも国が対策を行い現場が完全週休2日になるように指導、監督を進めていっております。2024年からは建設業界も時間外労働の罰則付き上限規制が適用されることもあって急ピッチで労働環境の改善をおこなっているのです。
しかしどんなに待遇が良くなっても年間約14,500回の死傷事故が起こり約250名の方が作業中に命を落としている事実は変わりありません。今も昔も命懸けの仕事です。意識的にはあるかもしれませんが他の業種に「命」までかけて仕事をしている業種はありますか?高所、狭所、軟弱地、暑さ、寒さ、土、水、電気、機械、車といった危険個所で仕事をされている職人さんや監督さんには本当に頭が下がります。本当に素敵でかっこいいと思いますし誇れる仕事だと感じます。
私は命を懸けている業界を関わる人達が声を上げて変えていきたいと思っております。これは国民全体の考えを変えるといっても過言ではないと思います。少しおおげさですね😰

生活の基盤を支えるといっても過言ではない建設業がもっとスポットをあびてより良い環境や待遇に変化していくには若い方達の力が絶対に必要です。業界のイメージを変えるには若い方達の考え方や価値観もどんどん取り入れていかなくてはなりません。
就職先の選択肢の一つとして建設業界ものぞいてみてはどうでしょうか。現代を生きる若い世代の人達で業界のイメージを変えたなんて思えれば人生はとても良いものになると思います。何よりも人のため、世の中のためになる事をリアルに実感できるのも魅力であり業界に携わっていく数が年数に比例していくのも素敵だなと私は思います。


グリーンクロスの社員は工事現場で働く方達の安全を守り快適な労働環境の構築、工事現場が街と調和していくことをお手伝いしております。グリーンクロスと言えば安全、安全と言えばグリーンクロスと建設業界にとどまらず全ての業界の方達より認識されるよう日々努力しております。かっこよく言えば建設業界のブランディングを行う会社がグリーンクロスなのです😤社会や人に対して貢献したい、業界を変えていきたいという想いは建設業に直接関わる人達と間接的ではありますがグリーンクロスも同じなのです。

本日も最後まで記事を読んでいただきありがとうございました🙇
皆様と一緒に建設業界のブランディング(業界の安全を守り業界を変えていく)ができる日を楽しみにしております。


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