侍 ~日本の戦い方~

こんにちは。日和のTです。

今回はについて紹介していきます。



侍と武士の違い
<侍>
もともとは貴人に仕える職業の人全般を意味していました。
しかし、安土桃山時代~江戸時代以降になると、武芸を用いる人のうち主君に仕える人のことを指すようになります。

<武士>
武技を用いることを生業とする人全般が武士と定義され、仕官していない浪人のような人でも武をもって生きる人はすべて武士です。



侍の戦い方
双方から鏑矢を射って開戦を合図する、矢合わせで戦が始まります。
平安時代から鎌倉時代にかけての侍の戦い方は、一騎打ちが基本です。
開戦の後、それぞれが相手を見つけて名乗りあって戦い始めます。
まずは馬に乗って矢の射ち合い、矢がなくなってくると太刀による打ち合いに移り変わり、最終的には敵を組み伏せてとどめを刺します。
一方、足軽や歩兵など、身分の低い侍は負けそうな主人を助けていました。
侍の中では、勝ち負けに関係なく、武将同士の一騎打ちという戦い方がとても重要視されていました。
その理由は、お互いに戦う相手の顔や身分を知っていたことです。敵もすべて日本国内の同民族であったため、よくわからない相手と戦うことはありませんでした。

しかし、戦国時代になると戦いの主力が足軽になります。
それは、戦の規模が大きくなり、戦う兵の数が増えたことによって、互いを認識することも難しくなり、集団戦歩兵戦が次第に取り入れられるようになっていったからです。


武士の武装
<武具>
日本の夏は高温多湿であるため、放熱性を重視して首周りを無防備な状態にしています。
また、によって直射日光が当たらないようになっています。

また、全身を覆わないつくりになっています。夏は鎧に熱がこもりやすく、全身を覆ってしまうと致命的です。さらに、日本の鎧は体形に関係なく着られるようになっていて、寒い冬場でも鎧の中で着込むことによって乗り切ることができます。
鎧の材料はもともとは木か皮でしたが、鉄砲が普及すると鉄製の鎧も登場しました。しかし、幕末頃には木や皮でできた鎧に戻りました。

足元は足場の悪い地形でもきちんと踏ん張ることができる草鞋を履いています。

<武器>
侍は刀、槍、弓といった様々な武器を用いて戦っていました。
また、戦国時代になると鉄砲がヨーロッパから伝来し、戦で用いられるようになっていきました。一方で、身分の低い人は武器を持てず、を投げて戦うこともありました。


侍の心持(武士道)
義>
人として正しい道のことを指します。
卑怯な行為や不正行為ではなく、正々堂々とした行いが推奨されます。

<勇>
義を行うためには勇気が必要なことが多いです。
この勇気は犬死のような無謀なものではなく、生きる時に生き、死ぬ時に死ぬ、「大義の勇」とされています。

<仁>
愛、寛容、他人への思いやりを意味します。
仁は人間の中で最も気高いものとされています。

<礼>
相手の立場、気持ちを考えることから生まれる謙遜の態度のことです。
相手への敬意が外にあふれたものが本当の礼となります。

<誠>
約束を守ることを指します。
侍にとって約束を破ることは臆病な証拠です。

<名誉>
自分に恥じない高潔な生き方をすることです。
侍は名誉のために命を懸けることもあり、切腹はそのうちの代表的な礼です。

<忠義>
主君の間違った考え方に命を懸けて自分の考え方を伝える姿勢が忠義に当たります。
忠義は強制されるものではなく、自発的なものでした。

武士道ではこれらのことを念頭に置きながら美しく死ぬことを追求しています。




武士道、侍の精神には現代の私たちもたくさん学べるところがあると思うで、気になったらぜひぜひ調べてみてください。

Myon
2020.08.04

日本の戦争は欧米のような殺すことだけが目的ではなく、戦いの中にも流儀があるというのがカッコいいですね!!

まゆぽん
2020.08.03

石を投げて戦うなんてとても無謀に思えます!ここでも格差があったのですね。
武士道の精神は今も日本人に通じていていいですよね。けど、命が軽いようにも感じます…

HINAKO
2020.08.01

武士道精神は気高い人間にならないと実行するのは難しいですね。この精神をもつ人間に近づきたいなと思います。