こんにちは! 日和のまこです。
今日は、前回の私の記事に引き続き、世界遺産宮島にある 厳島神社 が、傾きや水による被害をどう防いでいるのかについて、お話ししたいと思います!!
【理由その1】え、床に隙間が..
厳島神社の社殿群をつなぐ床の板は、このようにわざと隙間を開けるようにして敷いてあります。
一瞬下の水が見えてぎょっとしますが、これは、台風や大波の時にでも波を板の隙間に通し、圧力を分散させ、倒壊を防ぐための工夫です。
もし、板を隙間なく敷き詰めていたら、圧力をモロに受けてしまい、ヒビが入り倒壊のリスクに陥っていることでしょう。
【理由その2】傾かないのはなぜ?
海の上に立っているということは、つまり、砂浜 の上に大きな社殿が建っていること。
”いやいや待てよ、普通砂浜の上に建ってたら大きく傾くはずじゃない?”
そう思いますよね。
しかし、厳島神社の社殿は創建以来、完全に海に水没したことは一度もありません!
これは実は、宮島の地層 が関係しています。
宮島には弥山という山があり、頂上から見える景色は絶景です。この弥山を登っていくと、一番に気づくのが、 ”大きな岩が多い”ということ。頂上にはたくさんの巨大岩が転がっており、その大きさは人の身長を遥かに超えます。
そう、宮島には大きな岩盤層があり、その上に礎石となる平石を重ね、均衡を保っているのではないかと言われています。
当時は現代のような地層調査の器具など、まだ開発されていなかったはずなのに、このようなことまで理解していたなんて、尊敬します!
【理由その3】平清盛のこだわりとは..?
水害を防ぐための工夫として、上記2つを挙げてきましたが、最後にもうひとつ、地元人の知識と経験を集めに集めた 平清盛の情報収集力 がすごいんです。
一見、”高波などの水害を防ぐには、柱を長くし、高く作ればいいのでは”と思うかもしれません。
しかし、ここが平清盛のこだわりの見せ所。
柱を長くしてしまうと、穏やかな満潮の時でも社殿の足元が丸見えになり、これは不格好だと清盛は考えました。
この、美しさを保ちつつも、浸水しないようにするためのバランスを取るのは、至難の技でした。
そこで清盛が頼ったのは、瀬戸内海を知り尽くした「地元漁師」や「地元住民」、「職人」。
数十、数百年前まで遡り、海や地形などの状況を細かく情報収集した後、ようやく社殿の造営に至ったのではと想像がつきますね。
さて、宮島の厳島神社には、様々な工夫が隠されていたことが分かっていただけたでしょうか?
厳島神社の回廊では、海風を肌で感じることもでき、真っ赤な色も魅力的です。
是非一度、足を運ばれてみてはいかがでしょうか(^^)
宮島は一度行ってみたいところの一つです。
今もこれからも形を維持して行って欲しいです!
こんなにも様々な工夫があるなんて!見た目だけでなくそう言うところも含めみに行きたいです!
この時代にこんなに凝った建物が建立されていたなんて驚きです。ひとつの建物から色んなことがわかるんですね
朱色の厳島神社が空や海の青い色に映えて美しいですね。工夫を凝らした遥か昔の建造物を直に見て、回廊を歩いて、ロマンを感じてみたいです。