こんにちは!日和のまゆぽんです!今日はついこの前の祝日(11/3)の文化の日の由来について記事を書きたいと思います!
*そもそも文化の日とは…*
「国民の祝日に関する法律」(昭和23年 法律第178号)によれば、自由と平和を愛し、文化をすすめる日とされています。ちなみに、晴天が多い気象上の特異日としても知られています。
*文化の日の由来*
・明治維新を機に、日本は武士の時代に終わりを告げ、近代化の道を歩み始めます。明治維新後、日本の祝祭日は皇室や神道の考え方に沿って定められていました。そのため、もちろん明治天皇の誕生日である11月3日を天長節として、祝日にしていました。天長節は、時の天皇の誕生日ですから、大正時代に入ると11月3日は天長節ではなくなります。大正時代以降、11月3日は「明治節」と呼ばれて、引き続き休日でした。ちなみに、大正天皇の誕生日は8月31日だったので、大正時代の天長節もその日でした。
・時代は下がって1945年8月、第二次世界大戦が終結。連合国軍総司令部(GHQ)の占領下、1946年の明治節に新憲法が公布されました。帝国議会は、それまで国民にとって大切な日であった明治節を憲法記念日として残しておきたかったのかもしれません。しかし、これに対してGHQが難色を示します。新憲法のもと、日本が再び過ちを起こさずに平和な国として歩むには、神格化されていた時代の天皇と憲法を切り離す必要があったのです。そこで、GHQは新憲法が効力を発揮する「公布から半年」目にあたる、5月3日を憲法記念日とするように求めたのです。
・そして、11月3日の明治節は、文化の日となります。「憲法」と「文化」は、一見、関係性が無いように感じるかと思いますが、戦争放棄・主権在民・基本的人権を宣言した日本国憲法は、平和と文化を最重要視しています。この憲法の公布を記念して、「平和への意思を基盤とする文化を、発展・拡大させよう」という趣旨のもと、11月3日を「文化の日」としたのです。
この記事の冒頭で文化の日とは「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」と説明しましたが、この文言の前段、「自由と平和」は新憲法にちなんで選ばれた文言なのですね。
*今の文化の日*
・文化の日に行われている行事があります。それは文化功労者および各褒賞の伝達式。文化を称える行事として、皇居において文化勲章の授与式が行われるのです。文化勲章自体は戦前、1937年に制定され、紀元節(2月11日)や天長節などに表彰式が行われていましたが、1948年以降は毎年文化の日に行われています。
・「文化の日」の名称について、近年、「明治の日」に変えようという動きがあります。2018年12月13日、自民党有志議員による「明治の日を実現するための議員連盟」が、この名称変更に関する祝日法改正案の原案をまとめました。原案には、明治の日の意義について「近代化を果たした明治以降を顧み、自由と平和を愛し、文化をすすめ、未来を切り拓(ひら)く」と記載されており、近代化の一歩を踏み出した明治時代を振り返る日にしたいと述べました。
いかがでしたか?思っているよりも複雑な経緯でできた日だとわかりました!これからは平和と自由を意識して過ごしてみてはいかがでしょうか?
中学の先生に、明治天皇の誕生日が文化の日になったと仰っていたのを思いだしました。日本の休日は多いですが、そのひとつひとつに意味があると思うと感慨深いですね。私も疑問に思ったときは調べてみようと思います!
日本は祝日が多いことで知られているそうですが、ひとつ一つの名称に込められた深い意味を知る機会はありませんでした、体育の日の由来もとても気になります笑
もともとは明治天皇の誕生日を祝日としていたのですね。現在に至る経緯を知りませんでした。