二十四節気をご存知ですか?

二十四節気とは

1年を24分割し、最も昼の長い日を夏至、最も昼の短い日を冬至、昼と夜の長さが同じ日を春分・秋分とし、それぞれを春夏秋冬の中心に据えることで季節を決めた暦です。日本では平安時代から使われており、もともとは古代中国で農業の目安として作られた暦です。春秋戦国時代(BC.770~BC.221)黄河流域で作られたと言われます。

古代中国では暦として月の運行に基づいた「太陰暦」が使われていましたが、実際の季節とのズレが生じてしまうため、太陽の位置を元に1年を24等分した「二十四節気」や、それをさらに約5日ごとに分割した「七十二候」が作られ、季節に変化をさらに細かく捉えることで、農業に生かしました。二十四節気は2016年にユネスコによって中国の無形文化遺産に登録されました。

二十四節気にはどんなものがあるの??

以下の二十四です。一つ一つに意味があるのも興味深いですよね。

節気意味日付(2021年)
立春
春の始まり2月3日
雨水雨が大地を潤す2月18日
啓蟄虫が出てくる3月5日
春分春の中間3月20日
晴明明るく清らか4月4日
穀雨雨が穀物を育てる4月20日
立夏
夏の始まり5月5日
小満
作物が実り始める5月21日
芒種稲などの種をまく6月5日
夏至夏の頂点6月21日
小暑炎熱に向かう7月7日
大暑炎熱の時期7月22日
立秋秋の始まり8月7日
処暑
暑さが止む8月23日
白露
露が見え始める9月7日
秋分秋の中間9月23日
寒露露に寒さを感じる10月8日
霜降
霜が降る10月23日
立冬
冬の始まり11月7日
小雪
雪が見え始める11月22日
大雪
雪が盛んに降る12月7日
冬至
冬に頂点12月22日
小寒
最も寒い頃の始まり1月5日
大寒最も寒い時期1月20日


なぜ季節を細かくしたの??

電気のない時代、1日の日照時間は生活するうえで大切でした。三千年以上昔、古代中国では日時計によって日々の日照時間の移り変わりを確認していました。そのため、昼の最も長い日「夏至」や、昼の最も短い日「冬至」、昼と夜の長さが同じ日「春分」「秋分」を知ることができました。また、農業を行う上で、種まきの時期、収穫の時期などを正確に知ることも非常に重要でした。
このため、季節を正確に知ることの必要性が生じ、その結果、二至二分を八節へ、八節を二十四節気へ、二十四節気を七十二候へ、と細分化されていきました。

最も近い二十四節気はいつなの??

今日です!今日、2021年4月20日は「穀雨」です。晴明の次、春の5番目にあたります。新暦では4月20日~21日ごろで、年によって変わります。穀雨は「雨が百種の穀物を生じさせる時期」を意味します。穀雨を迎えると気温は急速に上昇し、寒気が訪れることはなく、雨が降る日も増えていきます。穀物を育てるには絶好の気候で「雨生百穀」(雨が百種の穀物を生じさせる)と言われ、ここから「穀雨」という言葉が生まれました。 


参考・引用文献
http://chugokugo-script.net/koyomi/nijuushi-sekki.html
http://chugokugo-script.net/koyomi/kokuu.html
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2021/rekiyou212.html


いかがでしたか。二十四節気について少しでも学べたでしょうか。余談ですが、私が小学生の頃、帰宅前にこれを暗唱したのが印象深いです。卒業してから4年ほど経ちましたが、今でも覚えています笑