日印お互いの抱える課題を第三者からの視点から共有することによって相互理解を深め、かつそれに加えて益々国際化の進む現代において両国の有り様がどのような姿が求められているかを仲間たちと共に議論することを通じて、自国さらには自分をも理解することに繋がる。これらをモットーに日々活動に励んでいます。
NEXTは「グローバル化の中での自国、自己のありようを多角的視点から再発見する」を根本理念に、国際関係会有志により始められました。特に近年、国際社会の中で重要なプレイヤーとしての立ち位置を確たるものとしているインドと日本の地政学的、政治的及び文化的背景を鑑み、互いのアイデンティティを再度、客観的視点から認識し、現在の国際社会においてどのような自己、自国のありようが求められているのかを考えることで、広く社会に、ひいては両国の国民意識に働きかけることを目的として掲げています。
国際化の進む中、「国際人」たることの重要性が日本国内至る所で謳われています。一大学生として、ここでの「国際人」という言葉は、「英語が話せる」という意味として取られ、その真の意味が見失われているように感じます。英語が話せるということは国際人たる一つの「要素」にすぎません。大切なのは、自国のことを、他のどの国の人々よりも理解すること、そして自国の課題と、その解決のため、どのような行動がマクロ的には国、ミクロ的には自己に求められているかを認識し、意見を自らの言葉で発信できるようになる、ということです。こうした力、すなわち国際人たる能力が、現代の若者には求められていると思います。この課題意識の下、自分たちの国を再認識することがまず初めに必要不可欠であるという考えに至り、そのようなことを実現することのできる環境を自分たちの手で生み出したいという思いから、今回、自国のことを客観的視点から見つめ直すことのできるような異なるバックグラウンドを持つ人々との密な交流の場を作り出すべく、本プロジェクトを発起する運びとなりました。
現在 I.I.R.は 30 以上に及ぶ海外の大学の学生団体と提携し、国際交流に関する活動をしています。主な活動としては、まず前述した海外の提携大学で開催される、短期国際交流プログラム (InternationalWeek)へ、年間およそ 50~60 名の学生派遣を行っています。また海外と同様に、日本でのプログラム (海外の大学生を約 15 名招待し、2 週間程度の期間の中で企業訪問、観光、料理、旅行、伝統などを通して、様々な「日本」を紹介しつつ、相互理解を深める事を目的としたもの)を年に2回、部員全員で作り上げ開催しています。このようなプログラム活動に加え、国連やNPO等でご活躍される方々をお招きして、講演会活動や勉強会活動を中心に行うFUN Project やスタンフォード大学生との関係を強化するSKIP、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学と提携したLINK、都内周辺で留学している海外学生との交流を図る活動など、多岐にわたって活動を展開しています。
さらに既存の提携校に留まらず、新たな地域、国に提携校を作ろうという新規開拓活動にも力を注いでおり、その最も新しく大きな試みの一つとして挙げられるのが我々のプロジェクト NEXT。これほどまでに国際交流を創り出しているI.I.Rでさえ、これまであまり交流する機会の少なかったインド。日本では欧米国と比べるとあまり知っていることが多くはないことも鑑み、等身大の我々学生レベルで、インドに赴てみたり、現地の人と交流を深めてみることを通じて、実際に感じ取ったことを発信していきたい、そのような想いに駆られ新規プロジェクトを立ち上げ、その理念に近づけるべく日々活動を進めています。