こんにちは、スーパーに行くと乳製品買いがち、秋元です。
失敗は成功のもと、ってあるじゃないですか。
失敗から学べることがある、失敗があるからこそ成功に繋がる、っていうあの有名なことわざです。
でもこれ表現がマイルド過ぎると思う。
「失敗は成功のもと」から浮かんでくるのは、
発明家を目指す少年は、夏休みの自由研究で目覚まし時計をつくることに決めた。試行錯誤してようやく目覚まし時計が完成したが、アラームがなった瞬間、時計が爆発してしまう。しかし少年は諦めることなく、壊れた原因を探り、2回目、3回目…と改良を重ね、9月1日の朝、目覚まし時計を完成させる。少年は県のコンクールで金賞を取り、大人になった今、発明家の夢を叶えたのであった。
というようなエピソードです。
実際、失敗ってそんなかんじでしょうか。
少なくとも自分の場合は違う。素直に受け入れられる失敗って少ない。怒りや悲しみが伴っていたり、恥ずかし過ぎたり、自分の短所にまみれていたり、思い出すと「うわあああ」となる辛いものが多い。
失敗や過去を引きずり回すタイプだ。
オンライン授業でのグループ作業、同年代だと思って砕けて話しかけたら大学院生だった。こっそり友達にソフト麺をあげたら怒られた小2の給食。クラスの合唱でソプラノパートに入ったこと。受験。こんなもんじゃない。
失敗というかただの恥ずかしい過去もあるけど、そういう諸々を含め、失敗を思い出すと心が抉られる。失敗を思い出して「うわあああ」となっていると、いきなり冷静になって「どうしようもないから、やらないと。」と思えてくる。その状態に入ってから無心でやったことが結果的に上手くいったりする。
「失敗は成功のもと」を知ってから15年くらいかけて、あのことわざってこんなかんじのことを伝えたかったのね…と思えるようになった。
失敗を経験せずに成功できるものって少ない。多くの人がそうなのもわかる。でも先人の知恵を後世に残そうという気概があるなら、「失敗は成功のもと」ではなく、「失敗は惨めだし辛いし苦しい。でもそれがないとあなたのような人は変われないだろうし、それがないと絶対に成功出来ないからな」くらい強めに言ってほしかった。
猪突猛進!がむしゃら!前向き!壁にぶつかったらそれをぶっ壊ーす!みたいな人もいる。主人公みたいに生きるの、素直に羨ましいけど、私にそうしたブレない強さやセンスはない。それでも成功させたいから、失敗を見つめ続けて、後ろ向きのまま前進したい。